第四百九十話 運命の決戦〜勝利のビュッフェ〜その十
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「左様です」
「そうなのね」
「ですからこうしてです」
「魔力を回復させて」
「戦っています」
こうジュンに答えた。
「私は」
「そこは工夫ね」
「さもないと」
それこそというのだ。
「戦えないですから」
「爆裂魔法一日一回だとね」
ここで言ってきたのはアニエスだった。
「やっぱり戦えないわよね」
「普段はそれでもいいのですが」
「スサノオとの戦いだと」
「お話にならないので」
「魔力を回復させてなのね」
「戦っています」
アニエスに真面目な顔で話した。
「私も」
「そういうことね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「魔力を回復させる薬の味ですが」
めぐみんはまた魔法を放って倒れてそこで薬を飲んでから立ち上がって話した。
「これがです」
「まずいとか?」
「いえ、一つの味だと飽きますので」
それでというのだ。
「複数の味を用意しています」
「そうだったの」
「苺、レモン、葡萄、桃、メロン、コーヒー、柚等と」
「色々用意してなの」
「その都度味を変えまして」
そのうえでというのだ。
「飲んでいます」
「そうして戦っているのね」
「そうです」
「工夫も必要ということね」
ジュンもその話を聞いて言った。
「お薬を飲むにも」
「はい、ではこれからも」
「ええ、戦っていきましょう」
「そうしましょう」
こうした話もしながらだった。
戦闘は続いていった、そして休養も摂るがにゃんぱいあは後方での仕事をしながら茶々丸に対して言った。
「血が欲しいにゃ」
「ではこれを」
茶々丸は兄にある飲みものを差し出して応えた。
「どうぞ」
「これ何にゃ?」
「苺ジュースです」
茶々丸は即座に答えた。
「これでもいいですよね」
「赤かったらいいにゃ」
にゃんぱいあはこう答えてジュースが入ったコップを受け取った、そうして美味しそうに飲んでから笑顔で言った。
「生き返ったにゃ」
「それは何よりです」
「やっぱり飲みものは赤いものじゃ」
「血ではなくともですね」
「血が一番にゃ」
にゃんぱいあもこのことは譲れなかった。
「僕はそうにゃ」
「兄上は吸血鬼ですからね」
「そこは古城君と同じにゃ」
「ですがそれでも」
「赤いものならにゃ」
にゃんぱいあは笑顔で話した。
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