第四百九十話 運命の決戦〜勝利のビュッフェ〜その九
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「戦いなら」
「敵も攻撃してくるしね」
「私達はステージにいるから強く言えないプリが」
「やはり攻撃は仕掛けられるぞ」
みれぃとシオンも指摘した。
「鏡花君だけではない」
「戦う人全員プリ」
「何を言う、鏡花は特別じゃ」
これが紅葉の考えだった。
「顔に怪我でもしたらじゃ」
「女の子だからですね」
「鏡花だからじゃ」
らぁらにこう言い返した。
「だから駄目じゃ」
「鏡花さんだからですか」
「そうじゃ、魂はアイドルじゃが」
そのことも話した。
「わっちの弟子じゃぞ」
「だからですか」
「鏡花には掠り傷一つ付けさせぬ」
絶対にというのだ。
「このわっちがのう」
「それで鏡花さんは寝てるの?」
そふぃは宙を漂い眠りながら紅葉に問うた。
「ちゃんと」
「今寝袋に入った」
紅葉はこのことも確認済だった。
「それでこれからじゃ」
「お休みね」
「そうなる、では鏡花寝るぞ」
鏡花には優しい声をかける。
「二人でのう」
「前から思っていたけれどね」
順子はそんな紅葉を見て述べた。
「ちょっとね」
「紅葉さんはですね」
「お弟子さんに対する思い入れが特別ね」
「そうですね」
木野愛もそれはと頷いた。
「確かに」
「鏡花さんだけで十分と思うけれど」
「過保護なところもありますね」
「過保護で結構じゃ」
紅葉は二人にも平然として返した。
「わっちは鏡花が無事なら安心する」
「そうですか」
「そうじゃ、では寝よう」
鏡花が眠りに入ったのを見届けて自身も寝た、そして他の面々もだった。
戦士達は休息も摂りつつ戦っていた、夜が明けて朝になっても。
ジュンは剣を振るい敵を倒しつつ言った。
「前の戦いよりも多いわね」
「そうね」
共に戦うクリスが応えた。
「怪人の数は」
「私達一人当たりが相手をする数から見てもね」
「倍以上はあるわ」
「本当にね」
「これがスサノオとの戦です」
シュナが来て言ってきた。
「怪人を何処までも出してきてです」
「戦ってくる」
「そういうことね」
「はい、ですから数に負けず」
そうしてというのだ。
「戦っていきましょう」
「大丈夫です」
めぐみんは得意の爆裂魔法を放った、そして。
倒れてすぐに魔力を回復させる薬を飲んで立ち上がって話した。
「何度倒れてもです」
「立ち上がれがいいのね」
「はい、私の様に」
「それはわかったわ、けれどね」
ジュンはめぐみんに言った。
「貴女爆裂魔法しか使えないのね」
「そして回復させないと一日一回です」
「それだけしかなのね」
「使えません」
自分で言い切った。
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