人を愛する事とは…
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擦り寄せキスをする。
気付けば船倉に響く甘い声…
つい先刻、服を着直したばかりだと言うのに…
リュカとビアンカが甲板へと戻ると、今はティミーとウルフが口論をしているではないか!
「あれ?どうなってんの?何であの二人が喧嘩してんの?」
「あぁ…リュカさん、どこ行ってたんですか!?…2時間も?」
「え?何処って…船倉でエッチしてたんだけど…何か?」
困惑しているハツキの問いにサラリと答え、更に困惑させるリュカ。
「なんでそうストレートに言うんですか!」
「あはは…で、何でティミーとウルフが喧嘩してんの?」
「喧嘩って言うのか…お互いの彼女自慢…かな?」
「はぁ?…まったく…彼女とか奥さんとか愛人とかってのは、他人に自慢する物じゃないのに…個人的に楽しむ物なのに…」
右手で顔半分を押さえ、溜息と共に呟くリュカ…
そしてティミーとウルフに近付くと、勢い良く二人の頭を叩き喧嘩を止めさせる。
「止めろ馬鹿ガキ共が!」
「「いってぇ〜!」」
ティミーとウルフは頭を抱えて蹲る。
二人が蹲ったのを見たリュカは、ビアンカに目で合図を出し、マリーを船室へと連れて行かせる。
そしてティミーとウルフの首根っこを掴むと、猫の子を摘むように持ち上げ、船首まで連行する。
「二人とも…其処に正座!」
「あれ…父さん怒ってる?何で?」
「リュカさんには関係ないですよ!これは俺とティミーさんの問題なんですから!!」
「うるさい黙れ!…彼女が出来て、自慢したい気持ちはよく分かる!でも彼女をダシに喧嘩をするんじゃない!」
ティミーとウルフは、リュカがビアンカ自慢をする物と思っていたのだが、喧嘩をしていた事自体に怒っていると知り、黙って説教を受けざるを得なくなってしまう。
そしてリュカの説教は長時間に及ぶ…
船室からビアンカが、しょんぼりしたマリーを連れて出てくるまで続く…
その間、約2時間…
リュカの説教こそ終わった物の、正座という拷問に立ち上がる事が出来ず、甲板の上を這いずる二人の少年の姿が…
先に立ち上がったのはティミーだった…
アルルに恥ずかしい所を見られたくない一心で、強引に立ち上がり取り繕う。
取り繕う事の出来ないウルフは、せめて水夫等の邪魔にならない様、甲板の縁まで這いずり、そこで足の痺れが引くのを待つ。
すると其処へマリーが近付き、ウルフの頭の下に自身の膝を入れ、膝枕で労ってくれる。
「あ、ありがとうマリー……何か恥ずかしい所を見せちゃったね…」
膝枕に嬉しくも恥ずかしいウルフ…
しかし彼は気付いた。
「マリー…どうしたの?元気ないけど…俺、何かしちゃった?」
今にも泣きそうな表情で自分を見つめるマリーに気付き、慌てて起きあがり彼女の前に座り直す。
足の痺れなど感じ
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