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おっちょこちょいのかよちゃん
197 目指すは杯
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と言う気持ちに応えて山田かよ子ちゃんをレーニンから守りましたと言います事です』
「はい、ありがとうございます!」
『では私達も切羽詰まっていますのでこれで失礼いたします』
 通信が終了した。
(りえちゃん、無事でいて・・・!!)
 かよ子は戦友であり恋敵のような杯の所有者の無事を祈りながら先へ進むのだった。

 杯の所有者・安藤りえは杖の所有者の報告を受け心臓の鼓動が強くなっていた。
「杉山君がこっちに来るわっ!」
「す、杉山君があ!?」
 冬田も驚いた。
「兎に角、敵の人間が杉山君を取り込んでいるって事だわっ!」
 その時、通信機からまた連絡が入った。
『こちらイマヌエル!山田かよ子君からの連絡が来ているとは思うが、そちらに赤軍の人間および敵の世界の長が来ている!こちらも数名援軍に向かうぞ!』
「あ、はい!」
「悠一さん、そのテクンカネでイマヌエル達を呼んだ方がいいんじゃないかしら?」
 ありが夫に案じた。
「そうだな。それにしても敵の世界の長が来るとなるととんでもない戦いになるはずだ!」
 悠一はテクンカネを発動した。項羽のように古代の中国の武将のような男が現れた。
「そなたは劉邦ではないか!」
「項羽!」
「まさか嘗ての敵同士と共闘する事になろうとはな!」
「おう!杯を護る為だ!何が何でも死守するぞ!」
「ありがとう、劉邦!!呼んだのは俺だ!」
 悠一が名乗り出た。
「お主か、フローレンスとイマヌエルから連絡は来ている。そしてこの小娘が杯の所有者だな?絶対に迎え撃とう!」
「はいっ!お願い致します!」
 その時、が、感知した。
「く、来たるで、奴らが!!」
「もう杉山君が来たのっ!?」
 りえはそう予測した。
「向こうの方角だ!」
 シャクシャインが北東の方角を指した。
「まず俺がやってやる!」
 鎌山が鎌でかまいたちを起こした。しかし、すぐに消滅してしまった。
「おおっと!危ない事してくれるね!」
 相手は馬に乗った女性だった。
「お前が杯の所有者か。確かに可憐な容姿をしておるな」
「えっ?」
「頂こうか、お前事」
 女性が変化した。巨大な狐の姿に変化した。だが、尻尾が九本もあった。
「何やあれは!?」
「きゅ、九尾の狐!?」
 九尾の狐となった女性は青い炎を噴き出した。
「ええいっ!」
 りえは杯を出し、炎に向けた。炎の精霊が召喚される。炎の精霊は火炎放射をして狐の炎に拮抗する。
「りえちゃん!私達も行くよ!」
 みゆきがブーメランを投げた。鈴音も錫杖で炎を巻く。
「ギャアア!」
 九尾の狐には案外効いているようだった。
「わいもや!」
 立家は駒爪から電撃を浴びせる。バギッと破壊される音がした。
「ありがとうっ、みんなっ!」
「これは機械が壊
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