過去編 ウルトラレグルス&ドクテラファイト
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るんだよッ!』
『……俺の弟子を愚弄するとは、いい度胸だ。エナジーを救出することだけが目的だったが……気が変わった』
『……全滅して頂きましょう』
2人の力を目の当たりにしたバルタン星人の1人が戦闘中に零した、失言。
それを聞き逃さなかったレグルスの眼に、殺意にも似た闘志が宿る。穏やかな口調を崩していないドクテラまでもが、その声色に確かな憤怒を滲ませていた。
それから、より2人の攻撃は激しさを増し。バルタン星人の宇宙船団は戦闘開始から2分足らずで、ドクテラの宣言通りに全滅してしまうのだった。
邪魔者がいなくなったことを確認したレグルスとドクテラは、互いに頷き合うと拘束されたエナジー目掛けて、それぞれ別方向から急接近していく。
『甦れ、エナジーッ!』
『あなたはまだ、倒れるわけには行かないのですッ!』
そして、×字を描くように双方がエナジーの傍らをすり抜けた瞬間。中心点から発生した膨大な光エネルギーがエナジーを包み込み――その赤い身体を、復活させて行く。
『レグルス師匠、ドクテラ師匠ッ……! う、おぉおおぉおッ!』
ウルトラ戦士達の故郷であり、生命の源でもあるウルトラの星。その星の力を人為的に再現するこの秘術を以て、エナジーはついに息を吹き返したのだった。
身体の中から噴き上がる凄まじいエネルギー。その余剰分を吐き出すかの如く、エナジーは自身を捕らえていた十字架の拘束を、力任せに引きちぎって行く。
『成功ですね……!』
『……ふん、つくづく世話の焼ける弟子だ』
『レグルス師匠、ドクテラ師匠……ありがとうございます! 俺が至らなかったばかりに……!?』
かくして、バルタン星人の拘束から脱出することに成功したエナジーは、師匠達との予期せぬ再会を果たしたのだった。だが、戦いはまだ終わっていない。
『貴様らァアッ!』
『ラスヴァーダ……! くそッ、今度こそ決着を付けてやるッ!』
『あの時、手も足も出なかった若造が何を偉そうに……! 貴様ら、よくも我が同胞達を可愛がってくれたな! もはやこの怒り、貴様らの首だけでは到底収まらん! 地球の人間全てを根絶やしにして、我がバルタン星人の植民地としてくれるわッ!』
初戦でエナジーを打倒し、十字架に張り付けたバルタン船団のリーダーこと、ラスヴァーダ。その男がついに、3人の前に再び姿を表したのである。
彼は宇宙忍者の異名に違わぬ影分身によって、無数の幻影を生み出すと、3人を完全包囲する。そして決して逃すまいと、全方位から破壊光弾を連射するのだった。
『……フン。どれが幻か実体かなど、瑣末な問題よ。俺の前には、そのようなまやかしなど通用しないと知れッ!』
だが、レグルスは全く動じることなく、エネルギーを充填させた両手を合
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