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ウルトラマンカイナ
特別編 ウルトラカイナファイト partFINAL
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な」
「嵐真先生。そのような甘いことを仰っていては、また巻き込まれてしまいますよ。……磨貴。先に言っておくが、今年はお前がカメラマンだ。俺達はもうやらんからな」
「えぇーっ!? 雄介さん、そりゃあないっすよッ!」

 そんな他愛のない言葉を交わし、笑い合いながら。かつてウルトラマンという「神」だった男達は、束の間の休日を穏やかに過ごしていた。

「ねぇ見て、あそこの5人……レベル超やばくない?」
「映画の撮影かな? でも、雑誌とかでも見たことない顔だよね……?」
「写真撮ったら怒られるかな?」
「あんた、ちょっと声掛けてきてよ」
「やだよぉ、ホントに撮影だったらマジで恥ずいやつじゃん」
「ていうかあそこの1人、去年のコミケにいなかった?」

 カジュアルな私服に袖を通した彼ら5人は、その颯爽とした容姿もあり、すれ違う女性達の視線を絶えず集めている。だが、それは彼らが美男子だからという理由だけではない。
 他の男達とは、全ての「格」が違う。理屈ではなく本能で、そう感じさせるほどの「何か」が、女性達の視線を無意識のうちに集めていたのである。

「……!」

 彼らとすれ違った、とある巨乳美女達も。その「何か」を本能で感じ取り、豊穣な乳房を揺らして振り向いていた。

 アメリカ支部の戦闘機隊隊長、アメリア。ロシア支部の戦車隊隊長、イヴァンナ。中国支部の爆撃機隊隊長、凛風(リンファ)。イギリス支部の艦隊司令官、オリヴィア。そして、フランス支部の歩兵隊隊長、エレーヌ。
 彼女達5人は互いに顔を見合わせて、その瞳に「女」としての「本能」を滲ませている。強く逞しい男の遺伝子を欲する、「女」としての「本能」を。

「ねぇ、イヴァンナ。さっきの男達……」
「……あなたも感じていましたか、アメリア」
「めちゃくちゃ男前な連中だったわね、さっきの奴ら。……でも、なんだろう。それだけじゃないような……」
「アメリア様もイヴァンナ様も、凛風様も……なのですね。実は私も、あの人達のことが気になっていて……」
「い、一体……どうしたというのでしょう。あの人達を見ていると、胸がどんどん……高鳴っていくのです」

 今まで、誰の甘言(ナンパ)にも耳を貸したことがない「鉄の女」だったはずの彼女達は。嵐真達の横顔に「面影」を重ね、頬を染めていたのである。
 かつて自分達の祖国を、怪獣の脅威から救い。3ヶ月前の決戦においては、共にテンペラー軍団とも戦っていた、ウルトラ戦士達の「面影」を。

 ◇

 やがて青年達は狭い路地の奥に進み、ひっそりと開店の日を迎えていた喫茶店の姿を目にする。「カフェ・アルティメットファイヤーウルトラバークワダツミ」と書かれたその店前の看板に、5人の青年達は苦笑を浮かべていた。

「……よぉ、久し
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