特別編 ウルトラカイナファイト part9
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ョットォッ!』
片腕を横に振りかぶった後、縦に突き出して発射するアキレス最大の必殺技――「イーリアショット」。その閃光が槍もろとも、ゼットンの胸を貫いた時。
ウルトラアキレスの勝利が、確実なものとなるのだった。宇宙恐竜の最期を物語る爆炎が、その結末を祝している。
「勝った……! アキレスが勝ったんだ!」
「やったあぁあぁっ!」
ターミナルから戦況を見守っていた人々から、爆発的な歓声が上がる。アメリカ支部の大編隊も、アキレスの勝利を讃えるようにその周囲を旋回し続けていた。
『さっすがウルトラアキレスねっ! あなたと一緒に戦えたこと……BURKアメリカ支部のパイロットとして、誇りに思うわっ!』
『ゼットンの沈黙を確認、こちらの被害はゼロです! 良かった、皆も無事で……!』
その戦闘機隊の隊長である金髪の巨乳美女――アメリアは、コクピットの中から溌剌とした笑顔を咲かせ、親指を立てている。彼女を乗せた隊長機の傍らを飛んでいる、僚機のパイロット――エリー・ナカヤマも、安堵の息を漏らしていた。
『よし……そろそろ皆も、各地で決着を付けているはずだ。俺も急いで戻らねば! ダァアーッ!』
だがアキレス達には、勝利の余韻に浸っている暇はないのだ。彼はすぐさま両腕を広げて飛び立つと、カイナが待つ墨田区の戦地へと引き返していく。
他の仲間達も、今頃は怪獣達との決着を付けているのだと信じて。
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