改訂 186章 映画『クラッシュビート・心の神様』大ヒットする
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んな神をイメージして 信じたり信仰するのも、個人の自由だと、おれは思います。
星野 慎一さんの著作『ゲーテと鴎外 (おうがい)』によると、
小説家の 芥川 龍之介も 学生時代から 晩年まで
『ゲーテは 偉大だと 傾倒していた』と書かれています。
その 芥川 龍之介は、神を信じることは できなかったと言います。
現代も 新人の 作家に 捧げられる 栄誉ある 芥川 賞ですよね。
ドイツ語で書かれた『一冊の本』をあげるとしたら、何をあげるか?
という問いに、エッカーマンの『ゲーテとの対話』と答えたのが、
哲学者 ニーチェ だったそうです。
あの『神は死んだ』とかの言葉も印象的ですが、
そんな ニヒリズムを乗り越えて、健康的に 明るく 楽しく
音楽や 芸術を 愛しながら生きることを 目指す
『超人』を 創造したことでも 有名な ニーチェ です。
ニーチェ は 楽しい『 踊る 神 』なら 信じよう!と『ツァラトゥストラ』で語っています。
その『ゲーテとの対話』で、ゲーテは こんなことを 語っています。
『たとえば 永生の説を 証明するのに、宗教の 威信を 借りる必要はない。
人間は 不滅の 生命を 信じるべきであり、そうする 権利がある。
それは 人間の 本性に かなっており、われわれは 宗教の約束することを
信頼してよいのだ。ところが、哲学者とあろうものが、
霊魂 不滅の 証明を 宗教的 伝説 あたりから 取ってこようとするなら、
これは 非常に 薄弱で、あまり意味がない。
私の場合、永生の信念は 活動の概念 から来ている。
というのは、もし 私が 至るまで活動し、現在の生存形式が
私の精神にとって、もはや 持ちこたえ られなくなった時には、
自然は 私に 別の 存在 形式を 指示する 義務があるからだ。』
そのように ゲーテはエッカーマンに語ったそうです。
そして、エッカーマンは このゲーテの言葉に こんな感想を言ってます。
『この言葉を 聞いて、私の胸は 讃嘆と 愛のために 高鳴った。
この言葉ほど 高貴な行動へ 人の心を 刺激する 教えは、
かつて 口に されたことは ないではないか、と私は考えた。
なぜなら、それによって、永生の保証が与えられるとしたなら、
誰だって、死ぬまで 倦むことなく 活動し 行動しようと
思わないものが いるだろうか。』
『倦む』とは、『飽きる』『嫌になる』『退屈する』とかの意味です。
また ゲーテにおいては、『自然』は『神』と、ほとんど 同義で 同じ意味だそうです。
中野 和朗(なかの かずろう)さん の 本
『史上最高に面白いファウスト』には こう書かれています。
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