特別編 ウルトラカイナファイト part7
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言葉を交わすまでもない。ジェムと力也は無言のまま頷き合い、それぞれの「最善」を尽くすべく動き始めて行く。
力也は、生徒達の避難誘導。磨貴ことジェムは、テンペラー軍団の打倒。それぞれの「責務」を、果たすために。
『この気配は……アーク兄さんだな! いや、あの人だけじゃない! エナジー兄さんにザイン兄さん……アキレス兄さんも動いてるのか!? ちくしょう、すっかり出遅れちまったぜ! 全力で飛ばすかッ……タアァーッ!』
年功序列という意味では自分が最も「下」だというのに、「先輩達」よりも変身が遅れていた。その点が気になって仕方がないのか、ジェムは焦った様子で地を蹴り、両手を広げて飛び上がって行く。
全身に装着されている甲殻の重さもあり、マッハ1までしか出せないジェムは、それでも全速力で「先輩達」の元へと飛び去って行くのだった。
「……勝てよ、絶対。ウルトラマンジェム!」
そんな親友の旅立ちを見送り、力也は唇を強く噛み締める。必ず生きて、帰って来い。そう、強く祈りながら。
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