エピローグ
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がら、フロアの中心……自然に発生した社に立ち入る。
その足元に、静かに黒いアイテムを置いた。すると、その表面には、まさに時計のように針が浮かび上がる。
『へえ。でも、モノクマが声をかけたということは、君にはそれなりに叶えたい願いがあるということではないのかい?』
アイテムが読み込みをしている間も、キュゥべえの問いかけは続く。
暇つぶしだと考えなおしたソラは頷く。
「あるよ? でも、その願いを叶える方法ももう見当ついている」
『……? そんな簡単な願いなのかい?』
「ああ」
ソラはにやりと笑みを浮かべた。
「君だって知ってるでしょ? 賢者の石がどこにあるのか」
『……それこそ、聖杯戦争に参加するのがもっとも手に入りやすいと思うけど』
「それじゃ面白くない」
やがて読み込みが終了したそれは、その絵柄を変えた。
「そんなことよりも。聖杯戦争を見て、楽しみたい。かき乱したい。あと、僕が動いたら彼がどんな顔をするか見てみたい。だから、これをもらったんだ」
機械の内部がそのまま描かれたものから、赤い蛇の顔へ。
それは。
『ヤマタノオロチ』
そのガイダンスボイスを鳴らした時計を、ソラは掴み上げる。すると、封印の中から、ヤマタノオロチの力がどんどん吸い込まれていった。
「だから。また、遊ぼう? ハルト君……」
口角を吊り上げたソラ。
その笑い声だけが、地下空間に響き渡っていった。
次回予告
「私は許さない……!」
「見ろよほら、哀れだろ? あんたのせいだよ。アンタに負けたから……だからあたしはこんな顔になった。だったら! あたしとおんなじ顔にしてやんよ!」
「ということは、次はわたくしが最期の時を迎えるのでしょうか?」
「トレギアの中から氷川紗夜の生命反応が検出されているんだけど!?」
「祭祀礼装が……解かれた!?」
「この惨状……人が暴れたってレベルじゃないよね?」
「話が通じる相手じゃない! ここは、戦うしかないよ!」
「これで最後にしようか……ハルト君……いや、ウィザード!」
「君を退屈から、救いに来たんだ」
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