第78話
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血で洗うかのように悟林の拳はモロに無慈悲に叩き込まれていく。
何度も何度も何度も。
それはまるでかつての残忍で冷酷なサイヤ人を体現したような姿だった。
そして腹に気を纏わせた拳を叩き込むと骨が砕ける音が響き、そして回し蹴りで岩に叩き付けた。
全身の骨を砕き、そしてとどめと言うかのように岩の下敷きになったモロ。
「た、助けて…くれ……殺さ…ない…で…くれ…」
「ははは、駄〜目」
モロの命乞いも聞かず、笑みを浮かべながらモロを下敷きにしている岩目掛けて気弾を放つ。
「……やっぱりサイヤ人は宇宙の悪魔だ…」
サイヤ人が宇宙で暴れ回っていた時代で言われていた様々な悪名を思い出したジャコは今の悟林の姿に相応しい悪名を呟いた。
爆発に飲まれたモロは何とか生きていたが、ピッコロの再生能力もまともに働かない程にまで痛め付けられ、今ではピッコロでも容易に殺せる程にまで弱っていた。
「ぐ…うう…っ…」
「このまま殺しても良いけど…あっさり殺したんじゃつまらないから…特別サービスだよ。私の能力をコピーしなよ」
バリヤーを解除してモロに背中を向ける悟林に、モロだけじゃなくビルスとウイスを除いた全員が驚く。
「な…?ね、姉さん!?」
「な、何を考えてやがるんだあいつは!?モロにあの技をコピーされては…」
「………ああ、なるほど…あいつ性格悪くない?」
「ほほほ、嫌いな人限定でしょう」
「「?」」
ビルスとウイスの会話に疑問符を浮かべる悟空とベジータ。
「ほら、どうしたの?さっさとコピーしなよ。待ってあげるから」
「…ふ、ふざけやがって…後悔しろーーーーっ!!!」
腕を伸ばして悟林の首を掴んで悟林の能力をコピーし、モロは勝ち誇った表情で悟林の超究極界王拳を発動しようとする。
「さあ、使いなよ。遠慮しないで」
「どこまでも舐めやがって…貴様の技で貴様を殺してやる!!はあああああっ!!!」
超究極界王拳でモロの戦闘力が数百倍に跳ね上がった…瞬間、モロの気が暴走して反動で倒れた。
「「「え!?」」」
驚く悟飯とピッコロ、ジャコ。
「モロの体が…」
「まあ、当然だな。あんな軟弱な肉体であんな自爆技一歩手前の技など使えるわけがない」
「超究極界王拳は悟林さんの血の滲む努力の結晶。最早“極意”と称しても良い技です。常に才能に溺れずに自らを鍛えてきた悟林さんだからこそ使える技です。修行もしていないモロの肉体では体が保たないでしょう。特に超究極界王拳は“気脈”にも気を使いますからね」
「気脈?」
「体には気が通る道のような物があるのですよ悟空さん。界王拳は気脈が耐えられる限り、力を大きく引き出すことが可能ですが、
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