第78話
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
悟林は悟飯が部屋を出てからも修行を重ねていた悟林は食事を摂っていた。
相変わらずこの粉は不味いが、この部屋にはこれと水しか食料がないので仕方ない。
「………ふう」
満腹になるまで黙々と食べると水を一気飲みして深く息を吐いた。
「そろそろ限界…かな…?」
この部屋では外界の情報はシャットアウトされるはずなのだが、妙な胸騒ぎを感じるのだ。
「その通りです悟林さん。」
「え?メルスさん?」
振り返るとウイスと同じ服を着たメルスが悟林の背後に立っていた。
「お久しぶりですね。私も悟空さんとここに似た場所で修行していたので数ヶ月ぶりです」
「うん、私も時々部屋から出て休むから結構久しぶり…ところでその服はウイスさんの…やっぱりメルスさんは普通の人じゃなかったんだね」
「はい、私はお兄様と同じ天使です」
「そうか、天使って修行以外じゃ闘えないんだよね…だからメルスさんは実力を隠していたわけだ…因みに本気で闘ったらどうなるの?」
「掟を破った天使は消滅します。天使が消えてしまう唯一の事例です…悟空さんとの修行でお兄様達に気付かれてしまいました。」
「そう…大丈夫だよメルスさん。銀河パトロールの件は気の毒だけどモロは私がぶっ潰すよ。」
「お願いします。皆さんが危機に陥っています…急いで下さい」
メルスが杖を翳すと悟林のボロボロの道着が新品同様になる。
何でも悟空は身勝手の極意“兆”には自在に使えるようになったが、銀髪の完成形には至れていないこと。
そしてベジータはモロとの相性が悪い我儘の極意ではなく、ヤードラット星の術であるスピリットの強制分離を習得してきたのだが、隙を突かれて逃げられてしまい、モロの能力やらをストックしておいたセブンスリーを吸収を許してしまい、大幅なパワーアップどころかベジータの能力までコピーされてフュージョンすら封じられて全滅寸前とのこと。
「………うん、正直何やってんのとしか言えないね」
悟空の場合は身勝手の極意の修行が中断されたから理解は出来るが、油断してモロのパワーアップを許したベジータは流石に呆れるしかない。
「しょうがない、修行の成果を試して来ますか…安心してメルスさん。モロは必ず倒してくる…首を掴まれなきゃ良いんでしょ?バリヤーにも少し改良を加えたから大丈夫」
「頑張って下さい悟林さん…一緒に闘えなくてすみません」
「良いんだよ、モロを瞬殺したらウイスさんに頼んでみるよ…もう一度メルスさんを銀河パトロールに入れてくれって…」
「悟林さん…」
「それじゃあ…行くよ…!はあああああっ!!」
気合を入れて次元に巨大な穴を開けようとする悟林だが、あまりのパワーに神殿が木っ端微塵に吹き飛んでしまう。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ