ハーケン会戦〜始まる大戦の”裏”〜
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「ああ。――――――特務支援課並びに協力者一同、強制捜査を開始する!この”大戦”によって新たに立ちはだかろうとするクロスベルの”壁”を乗り越える為にも、各自全力を尽くしてくれ!!」
静かな笑みを浮かべて呟いたワジの言葉に頷いたロイドは号令をかけ
「おおっ!!」
ロイドの号令に力強く答えたエリィ達はハッキングによって知ったイリーナ会長とシュミット博士がいる場所に向かい始めた。
〜同時刻・リベール王国領・ロレント市郊外・ブライト家〜
ロイド達がガルガンチェア1号機の攻略を開始したその頃、エステル達の実家――――――ブライト家にギルバート率いる結社の猟兵達とレクター少佐率いる情報局の局員達が近づいてきていた。
「ふっふっふっ、ついにあのエステル・ブライト達に吠え面をかかせる時が来たようだね。――――――一応確認しておくけど、本当にエステル・ブライト達の母親と弟がはロレントの避難民達の中にいなかったんだよな?」
「まあな。だが、今もあの家にいる事は保証しないぜ。”剣聖”が奥方達を人質に取られる可能性やエレボニア帝国軍によるロレント占領に巻き込まれる可能性を考慮してリベール侵攻が始まる前に既にロレントから避難させている可能性も――――――」
勝ち誇った笑みを浮かべたギルバートに尋ねられたレクター少佐は静かな表情で自身が知る情報を答えた後ギルバートにある忠告をしようとしたが
「総員、突入〜〜!”剣聖”の妻と息子を必ず確保して、リベールやエステル・ブライト達から受けた屈辱を纏めて返してやるぞ――――――ッ!!」
「了解!!」
ギルバートはレクター少佐の忠告を無視して猟兵達に号令をかけてブライト家に押し入った。
「ったく、こっちの忠告を最後まで聞く事すらもしないとか、結社もよくあんな奴を”部隊長”として採用したもんだぜ。――――――で?戦況はどうなっている?」
ブライト家に押し入るギルバート達の様子を見て呆れた表情で溜息を吐いたレクター少佐は気を取り直して自分に同行している部下にある事を訊ねた。
「……空挺部隊は既に半壊、唯一生き残っていたガルガンチェアにもクロスベル帝国軍の戦艦が衝突後クロスベル帝国軍が艦内へと突入し、地上の部隊も王国、連合、ヴァイスラントに挟み撃ちにされた所に側面からの複数の猟兵団と元情報部司令のアラン・リシャール率いる王国軍の別働隊による奇襲によって大混乱に陥り、既に指揮はほとんど機能していない上、更にハーケン門の突破の為にヴァンダイク元帥閣下自らが精鋭部隊を率いての”特攻”を開始したとの事です。」
レクター少佐の疑問に対して部下は暗い表情を浮かべて答えた。
「おいおい……自軍が大劣勢の状況であるにも関わらず総大将自
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