ハーケン会戦〜始まる大戦の”裏”〜
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さすがに僕達を庇う事はできない――――――いえ、もしかしたら”切り捨てる”かもしれませんから、連合軍や王国軍から”戦犯”扱いされる恐れは十分に考えられますね……」
「それは……」
ワジが通信を終えるとクロウとサラは士気を高めて自分達の今後の行動を口にしたがセリーヌが制止して指摘し、セリーヌの指摘にセドリックは辛そうな表情で同意し、二人の話を聞いたアンゼリカは複雑そうな表情を浮かべて答えを濁した。
「……”代案”ならあるよ。」
「ほ、本当ですか……!?」
「一体どんな方法?」
その時その場で少しの間考えていたトワが静かな表情で答え、トワの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中マキアスは驚きの表情で声を上げ、フィーは真剣な表情で訊ねた。
「簡単だよ。”学院長自身にエレボニア帝国軍が降伏する宣言”をしてもらえばいいだけだよ。……ただ、この方法はルーレでアンちゃんのお父さん――――――ログナー侯爵を陥れた時みたいに”本来のわたし達のやり方”じゃない方法なんだけど……」
「が、”学院長自身にエレボニア帝国軍が降伏する宣言をさせる”って、どうやってですか……!?現に学院長は僕達や殿下達の説得を無視して、しかもエレボニア帝国軍が完全に劣勢の状態に陥ってもなお、ハーケン門の突破を諦めていませんのに……」
「……”ログナー侯の時のように本来の俺達のやり方じゃない方法”という言い方から察するに恐らくはリィン達との戦闘で疲弊していると思われる学院長を無力化した後、無力化した学院長に”暗示”の類をかけて降伏宣言をさせるのではないか?」
「あ、”暗示”って事はまさか……」
「”教授”がヨシュアを”暗示”で操ってヨシュア自身の手でエステルを殺させようとしたように、”ヴァンダイク元帥を暗示で操って降伏宣言をさせる”って事か……」
トワは答えた後複雑そうな表情を浮かべ、トワの答えを聞いたエリオットが困惑している中察しがついたユーシスは重々しい様子を纏って呟き、ユーシスの推測を聞いたアネラスは不安そうな表情を浮かべ、アガットは複雑そうな表情で呟いた。
「はい………その為、”暗示”ができるクロチルダさんかエマちゃんの協力が必要不可欠なんだけど……」
「……問題は”灰獅子隊”メンバーによる足止めか。」
「ええ……今までのようにあたし達の内の何人かは足止めメンバーの相手をする必要があるでしょうけど、例の”白銀の剣聖”の担当は協力者――――――つまり、子爵閣下達の足止めでしょうから、当然その中にはあたし達に協力している”蒼の深淵”達元結社の連中も含まれているでしょうね。」
「ハッ、確かにあの女剣士はとんでもねぇ化物女だが、今の俺達にはあの化物女に対抗できる”エレボニア最高の剣士”がいる
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