ハーケン会戦〜始まる大戦の”裏”〜
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〜カレイジャス・ブリッジ〜
「あっ!ヴァイスさんにリセルさん……!」
「軍を率いて戦艦内に突入した事を考えるとヴァイスの旦那達の目的は間違いなく戦艦の”占領”だろうな。」
「……もしかして貴方達がイリーナ会長達の”逮捕”の為にヴァイスハイト皇帝達―――――クロスベル帝国軍を巻き込む事を考えてヴァイスハイト皇帝達に提案した結果、その提案が受け入れられたの……!?」
「はい。幾ら何でも特務支援課の戦力だけで多くの軍人達が乗船している戦艦に潜入するような無謀な事はできませんので。」
映像端末に映る戦艦に潜入する様子のヴァイス達を目にしたティータは声を上げ、ジンはヴァイス達の目的を推測し、驚きの表情を浮かべたエレインの推測にロイドは頷いて答えた。
「――――――そういう訳で俺達もイリーナ会長達の”逮捕”の為に今からあの戦艦に突入し、”強制捜査”を開始する。特務支援課の目的は”保護”ではなく”逮捕”で、そしてその結果”ラインフォルトグループ”はクロスベルに完全に掌握されることになるから今まで”第三の風”としてそれぞれの利害関係を無視して”身内”を保護してきたZ組もそうだが殿下達にとっては思う所はあるかもしれませんが……これが”特務支援課なりのやり方での紅き翼への協力”です。」
そしてロイドが複雑そうな表情で答えたその時
「どんな形でも母様を――――――私達ラインフォルト家にとってかけがえのない”家族”を助けられるのなら”ラインフォルトグループ”はどうなってもいいわ!だから、お願い――――――母様を助けて……!」
「わたくしからもお願いします。どうか、会長を皆様の御力でお救いくださいませ……!」
「私からも”どのような形”であろうともあの二人が無事の状態で連れ出す事、お願いする、特務支援課の諸君。”ラインフォルトグループ”やシュミット博士の知識がクロスベルに掌握されることを看過する事はアルノール皇家として失格かもしれないが、そもそも戦後アルノール皇家もそうだがエレボニア帝国も存続できるかどうかもわからない上、既にルーレ占領後のエルミナ皇妃達との交渉で”アルノール皇家はラインフォルトグループとの関係を切らされた”から、君達が私達エレボニアやアルノール皇家の事を気にする必要はないよ。」
「僕達に代わりお二人を連れだす事、どうかよろしくお願いします……!」
アリサとシャロンはそれぞれ頭を深く下げてイリーナ会長達の事を頼み、オリヴァルト皇子とセドリックも二人に続くように頭を下げてロイド達にイリーナ会長達の事を頼み
「了解!!」
アリサ達の頼みに対してロイド達は力強い答えを返した。
「ま、そういう訳でイリーナ会長達の件は安心して構わな
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