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FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」
エリゴールに追い付け
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「大勢死なれるよりはマシだろう、それに今言ったことは全て事実だ。
勿論私たちは全力でそれを阻止するつもりだが、万が一もあり得る。君達も避難した方がいい」

(呪歌《ララバイ》、その音色を聴いたものを死に至らす禁断の魔法、エリゴールはそれを使い大量殺人をもくろんでいる。しかし、これだけ人がいなければ呪歌を使う意味があるまい...さて、奴はどう動く?)

エルザが振り返ると、あることに気がついた。

「!?これは!」


・・・


『放送室』

「計画の邪魔をする奴は全て殺す」

「計画もクソもねぇだろ、呪歌を放送するならこの場所からしか出来ねぇ、その呪歌を持ったエリゴールがいないんじゃ何のために駅を占拠したかわかんねぇぞ」

バッ!

レイユールが、ロープで放送室内を凪ぎ払う。

「おっと!」

(放送機器を躊躇なく壊しやがった、やはり呪歌を放送する気がねぇぞコイツら)

レイユールのロープがまっすぐにグレイに迫るが、グレイは氷の壁で攻撃を防ぐ

「氷?へぇ、ならてめぇがフェアリーテイルの氷竜《セルシウス》か?」

「そいつはオレじゃねぇよ、てめぇらの目的は何だ?」

レイユールは時間を確認し、ニヤリと笑う。

「...そろそろエリゴールさんの魔風壁が発動する頃だな」

「魔風壁?」

「てめぇらをここから出さねぇ為の風のバリアさ」

「なに!?」


・・・

そして、駅の外では、

「こんなことが...駅が風に囲まれている!?」

魔風壁に気がついたエルザの元に、エリゴールが現れた。

「ん?なんでハエが一匹外に...そうか、野次馬どもを逃がしたのはてめぇか女王様よぉ!」

「エリゴール!貴様がこれを!?」

「てめぇとは一度戦ってみたかったが、残念だ。今は時間がねぇもんでな、中でじっとしてな」

「ぐっ!」

エリゴールの風にエルザは吹き飛ばされ、駅の中まで押し戻されてしまった。

「ちぃ、エリゴール!...あうっ」

エルザは外に出ようとするも、魔風壁に弾かれてしまう。

「やめておけ、この魔風壁は外からの一方通行、中から出ようとすれば切り刻まれる」

「これは一体なんのまねだ!」

「鳥籠ならぬハエ籠ってところか、ちとデケェがな」

「てめぇらのせいで時間を無駄にしちまった。オレはこれで失礼させてもらうよ」

エリゴールはどこかへと飛びさっていく。

「一体どうなっている...この駅が標的じゃないというのか!?」


・・・


バゴォ!

グレイがレイユールを蹴り飛ばし、壁に穴を開けた。

「ややこしい話しは嫌ぇなんだ何がどうなってやがる!!」

「計画に想定外のハエが
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