第六十八話 入学式その二十七
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「絶対に嫌ですよ」
「だったらね」
「この癖性分はなおすことですね」
「流石に自分を好きにならないと邪魔とかはないわよね」
「他の人が好きでも嫌いでも別にいいです」
新一君はあっさりと答えました。
「これといって」
「そうなのね、新一君は」
「そりゃ僕だって好かれたら嬉しいですけれど」
それでもというのです。
「好かれるとか嫌われるとかにこだわらないです」
「そうした考えなのね」
「嫌われても何かしないといけない時ってありますからね」
シリアスな口調でした。
「ですから」
「それでなのね」
「はい、そうしたことにはこだわらないです」
こう私に言いました。
「正直人って好みがありますよね」
「好き嫌いはあるわね」
「何もしなくてもこっちを嫌う人いますしね」
「ただ気に入らなくて」
「そんな訳のわからない奴もいましたから」
「新一君そんな人にも会ったことあるのね」
どうもこの子の過去が気になります、どう考えてもこれまで色々な種類のよくない人に沢山会ってきた気がします。
「変な人ね」
「こういう手合いもいますし」
「嫌われてもいいのね」
「嫌いじゃない相手には意地悪は絶対にしないですよ」
「それで自分を嫌って来るとなのね」
「こっちも嫌いになって」
その後はわかりましたけれど聞きました。
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