第四十三話 麦わら帽子その二
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「注意してね」
「悪い奴も見るから」
「だからね、その為にスタンガンや警棒も持ってるでしょ」
「だからなの」
「そう、だからいざという時はそうしたものも使って」
護身用の武器をというのだ。
「危ない場所には行かないことよ」
「最初から」
「そう、あと露出が多くても」
愛はさらに話した。
「脚や胸元はね」
「見せないことね」
「出来るだけね」
そうだというのだ。
「危ない場所に行かなくて」
「それで脚とか胸元も」
「見せないことよ、腋も危ないわね」
「そこもなの」
「そう、露出はね」
そうした場所のというのだ。
「気を付けてね」
「夏は余計に」
「そうしてね」
「これまでも気をつけていたけれど」
咲は考える顔で述べた。
「けれど高校生になったら」
「いや、咲ちゃん自身がね」
「私自身がなの」
「高校に入ってからね」
まさにそれからだとだ、愛は咲に話した。
「急に奇麗になってスタイルもよくなってるから」
「そう?」
「何か蛹から蝶になったみたいにね」
「またそれは」
咲は愛のその言葉に少し苦笑いになって言葉を返した。
「流石にね」
「言い過ぎって言うのね」
「褒め過ぎでしょ」
実際にというのだ。
「それはまた」
「いや、本当によ」
愛は嘘をついていないという口調で咲に返した。
「咲ちゃん高校に入ってからね」
「奇麗になった?」
「これまでは垢抜けない感じだったのが」
それがというのだ。
「メイクとかお洒落を知ってね」
「奇麗になったの」
「一気にね、それでスタイルもね」
「よくなったの」
「ええ、というかそれが目立ってきた?」
スタイルのよさがというのだ。
「そうなってきた?」
「そうなの」
「それでね」
愛はさらに話した。
「咲ちゃん本当にね」
「奇麗になったの」
「ええ」
実際にというのだ。
「私が見てもね」
「そうかしら」
「そうよ、だから余計にね」
「露出には気をつけないといけないのね」
「野獣みたいなのがいるから」
だからだというのだ。
「ちなみにこれ男の子だけじゃないわよ」
「女の子もなの」
「そう、特にここ日本よ」
「日本だからなの」
「伝統的に同性愛普通でしょ」
「そうね、もう普通よね」
「同性愛のお話がいつも普通にある国よ」
愛は日本のこの事情も話した、このことは空海がもたらしたという説があるがそれ以前から存在しているとも言われている。
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