第四十三話 麦わら帽子その一
[8]前話 [2]次話
第四十三話 麦わら帽子
咲から話を受けた愛はそれならと頷いて言った、ラインでのやり取りの中でのことだった。
「わかったわ、それじゃあね」
「一緒に買いに行ってくれる?」
「私も丁度買いたいものあったしね」
それでというのだ。
「だからね」
「それでなの」
「そう、だからね」
「一緒になの」
「買いに行こうね」
「そうしてくれるのね」
「ええ、あと叔母さんサングラスもって言ったのね」
愛は自分からこのことを話した。
「私は買った方がいいと思うわ」
「そういえばお姉ちゃんもサングラス持ってたわね」
咲はここでこのことを思い出した。
「そうだったわね」
「ええ、お洒落とね」
愛は咲にすぐに答えた。
「目のガードにね」
「持ってるの」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「咲ちゃんもね」
「持てばいいのね」
「お洒落だしね」
「目もなのね」
「ガードするから」
「日差しって目にそんなに悪いの?」
「強い日差しを長い時間浴びてるとね」
そうすればというのだ。
「よくないわよ」
「お肌にもそうで」
「目にもだから」
それでというのだ。
「ガードした方がいいわよ」
「だからなの」
「サングラスもね」
これもというのだ。
「持っていればいいわ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「サングラスも買おう」
「麦わら帽子と」
「ええ、クリームは叔母さんが買ってくれるのなら」
「麦わら帽子とサングラスは」
「咲ちゃんが買えばいいから」
こう言うのだった。
「アルバイトしてお金もあるでしょ」
「それで私の好きなものを買えばいいのね」
「ええ、そういうことよ」
「私の好きなものを」
「そう、それをね」
麦わら帽子にしてもサングラスにしてもというのだ。
「買ってね」
「お洒落もして」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「日差しからもよ」
「守るのね」
「そうしてね、それとね」
「それと?」
「夏は特に注意してね」
「注意?」
「悪い奴にはよ、世の中腐れ外道もいるから」
だからだというのだ。
「悪い男がね」
「あっ、夏は暑いからね」
咲は愛の言いたいことをすぐに察して言った。
「服の露出が多くなるから」
「他の季節よりもよ」
「人が見るから」
「そう、だからね」
それでというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ