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ドリトル先生とめでたい幽霊
第八幕その五
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 皆で昭和の頃そのままのラーメンを食べてでした。
 そうして炒飯と焼き餃子それに八宝菜を食べました、そのうえでビールも飲みますがその組み合わせにです。
 皆笑顔になります、そして先生は言いました。
「こうした趣も残って欲しいね」
「そうだよね」
「どんどん新しくなっても」
「大坂の昔の趣はね」
「残っていて欲しいね」
「そう思うよ、日本の街はどんどん変わるけれど」
 それでもというのです。
「残って欲しいものは残って欲しいね」
「ラーメンもそうで」
「ごぼ天もだね」
「そして餃子もね」
「炒飯も八宝菜も」
「そう思うよ、まあ餃子はね」
 このお料理のお話もするのでした、それを食べてビールも飲みながら。
「入ったのはラーメンより後で満州今の中国の東北に日本人が行った時に」
「伝わったんだね」
「日本まで」
「そうだったんだね」
「そうだよ、そこの餃子がたまたま焼き餃子で」
 それでというのです。
「日本に伝わってね」
「日本じゃ焼き餃子が主流になって」
「それでなんだ」
「こうしたお店で出る餃子も焼き餃子」
「そうなんだね」
「そうなんだ、日本に水餃子や蒸し餃子が定着したのはずっと後だよ」
 そうだというのです。
「昭和も終わりになってね」
「それからだね」
「今に至るんだね」
「普通にそうした餃子も食べられる様になった」
「そうなんだ」
「そうだよ、けれどこの焼き餃子も美味しいね」
 先生は笑顔で言いました。
「そうだね」
「ビールともご飯とも合って」
「とてもいいよね」
「こうしたお店でも出て」
「美味しいね」
「そうだね、じゃあね」
 それならと言ってでした、先生は。
 餃子も食べて炒飯も八宝菜もそうしてビールも楽しんで、です。
 お店を後にしてです、長い商店街を出て電車で天王寺に向かいました、そこはJRのかなり大きな駅でしたが。
 そこから動物園に入って皆にお話しました。
「ここも古いんだ」
「この動物園もだね」
「昔からあるんだ」
「そうなんだね」
「うん、その証拠にね」
 先生は皆をでした。
 沢山の生きもの達が一緒にいるレリーフの前に紹介しました、そしてその前で皆に悲しいお顔で言うのでした。
「これは二次大戦の時に犠牲になった生きもの達もいるよ」
「ああ、あの戦争の時に」
「かわいそうな象ってお話があったけれど」
「この動物園でもあったんだ」
「そうしたことが」
「そうなんだ、その頃からあって」
 それでというのです。
「あの戦争でね」
「多くの生きものが犠牲になって」
「そうした悲しいこともあったんだね」
「そしてそれを忘れてはいけない」
「そうだね」
「そうだよ、そしてここにもね」
 この動物園にもというのです
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