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FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」
双竜VS影
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「どうしましたの?ルーシィ」

三つ目のドクロに何か引っ掛かったルーシィは、頭をフル回転させ考えていた。

「ううん...まさかね.....あんなの作り話よ....でも、もしその笛が呪歌だとしたら...ララバイ...眠り...死...」

そして、ルーシィはハッとした表情に切り替わる。

「その笛がララバイだ!!!呪歌...死の魔法!」

「何!?」
「呪歌?」

「あたしも本でしか読んだことないけど、禁止されてる魔法の一つに呪殺ってあるでしょ?」

エルザも呪殺については知っていたらしく、その意味を思い出す。

「確か...対象者を呪い死を与えるって言われている黒魔法」

「呪歌はもっと恐ろしいの」


・・・

『クヌギ駅』

「客も運転手も全部降ろせぇ、この列車は鉄の森が頂く」

ワァァァ!!

鉄の森の襲撃により、駅内の人達が次々に逃げ出す。

そして、その駅に着いた列車の一つからカゲヤマが降りてくる。

「この列車で戻ると聞いて待ちわびたぞ、カゲヤマ」

「何とか封印は解きましたよ、これです」

カゲヤマが、鎌を持つ男エリゴールに、例のドクロの棒のような形をした道具ララバイを渡す。

「ホゥ、これがララバイか」

〈ウォォォ!〉

「流石カゲちゃん!」

「これで計画は完璧になった訳だな」

ララバイを見た鉄の森のメンバー達は、歓喜の声をあげていた。

「この笛は元々呪殺のための道具に過ぎなかった、しかし偉大なる黒魔導士ぜレフによりさらなる魔笛に変化した」

「まったく恐ろしい物を作ったものだ、この笛を聴いた者すべてを呪殺する集団呪殺魔法...呪歌《ララバイ》」

「始めよう...作戦開始だ」


・・・

呪歌について知ってしまったエルザは、魔導四輪を全力でとばし、鉄の森を追いかけていた。

「集団呪殺魔法だと!?そんなものがエリゴールの手に渡ったら...おのれ!奴らの目的はなんだ!」

クヌギ駅の周辺まで来たところで、駅が騒がしいことにエルザ達は気付いた。

「あいつら!列車を乗っ取ったの!?」


・・・


「ハエだぁ?」

「さっきまで列車に乗ってましてね、まったくふざけた奴らっすよ」

ナツ達と戦闘を行ったとカゲヤマから聞いたエリゴールは、カゲヤマの片耳を切り裂いた。

「いぎぃぃぃ!!」

「オイ、まさか感づかれてねぇだろうな」

「ハエなんかに感ずかれたところでこの計画は止められねぇでしょう!!!」

「当たり前だ、ハエ共が、飛び回っちゃいけねぇ森もあるんだぜ」


・・・

ギャリリリリ!

とにかく急いでいたエルザは、全速力で魔導四輪を走らせる。


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