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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
馬鹿にするやつは許さない話
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手もまさか剣が伸びるなんて思わなかったのだろう。
想定外の攻撃範囲に彼は思わず足を止め、やってきたカリゴランテの剣の剣の攻撃を間一髪で躱す。
しかし、攻撃は頭部をかすり、被っていた三度笠を吹き飛ばした。
そうして明らかになる、やつの顔
「岡田以蔵…暗殺にはもってこいのサーヴァント…。」
「ほぉ、顔を見られたからには生かして帰す訳にはいかんのぉ。」
岡田以蔵は不敵に笑い、刀を握り直してこちらに突っ込んでくる。
また剣を振るって迎撃を試みようとするも
「おまんも阿呆じゃ。この岡田以蔵に”剣”で挑むなんぞ。」
受け止めた。
刀に絡みつくカリゴランテの剣、岡田以蔵はそれを
「そんな小細工、もう見切ったァ!!」
そのまま強引に引き寄せた。
「!!」
そのまま引っ張られ、以蔵の方へと引き寄せられる。
無防備な僕、それを待ち構えるのはもう片方の手で二本目を抜いた以蔵。
「その腕、もらった…!」
瞬間、僕はもうひとつの武器を描く。
一瞬のうちにそれを描き終え、僕はそれを地面に突き立てた。
「なっ…!」
ライダーのアストルフォが持つ武器、馬上槍の『
触れれば転倒!
(
トラップオブアルガリア
)
』だ。
それで自分の体を固定し、僕は反撃に出る。
「引っ張られるのはそっちだ!」
「ふん…!膂力でわしらサーヴァントにかなうとでも」
「ああ!かなうさ!!僕ならね!!」
槍を手放し、再びペンを手に取る。
今度は描かない。自分の腕をなぞり、叫ぶ。
「卑弥呼パワァァァーっ!!!!」
「!!」
腕に宿ったのは邪馬台国の女王、卑弥呼の超人的パワー。
僕は思いきり力を込め、カリゴランテの剣を引っ張った。
「な、なんじゃああああ!!!!???」
予想しなかっただろう壮絶な力で引っ張られ、以蔵は宙へと投げ出される。
無防備になった以蔵。
今ならこれだ!
「な…!!」
次に以蔵の目が僕を映した時、
そこに見えたのは巴御前の大弓を構えた僕。
番えているのは輝く炎の矢ではなく、『
触れれば転倒!
(
トラップオブアルガリア
)
』だ。
「これで…!」
弓を引き、以蔵を貫こうとした時だ。
パン!という乾いた音。
それと同時に、足に走る激痛。
僕は膝をがくんと付き、武器はその場に落としてしまった。
「…っ!」
痛みに顔をしかめながら視線を下に移すと、腿からは血が滴っている。
「動くな。」
「なっ…マスター!?」
そして目の前に現れたのは未だ硝煙の立ち上る拳銃をこちらに向けた、女の子。
ボロボロのマントを羽織り、ニット帽を目深に被って顔はよく見えないが、声からしてこの子は女の子だ。
そして以蔵がマスターと呼んだように
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