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FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」
呪歌(ララバイ)
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魔法をよく知るラリカが、会話に混ざる。

「グレイのように氷そのものを作ると、氷を作り出すスピードは早くなりますし、繊細な魔力操作も形を作る為以外はあまり必要ありませんわ。
しかしリートのような場合ですと、グレイより氷の創造が難しいうえに繊細な魔力コントロールが必要となりますの、
その代わり、グレイよりも強力で割れにくい氷を作り出すことが出来るんですのよ。
まぁリートの場合は氷を作る事になれてますので、グレイとの創造スピードはあまり変わりませんわ」

「へぇー、じゃあリートはいつも何から氷を作っているの?」

「そいつは普段、大気中に混ざった水分を一気にかき集めて氷を作っているらしいぞ、凍らせられる物がない場合は自分に氷を纏わせることしかできないらしいがな」

「へぇー」

ルーシィは、エルザの膝の上でいまだに気を失っているリートの方を見やる。

「火と氷でナツとグレイは仲が悪いのにリートはナツと仲いいのね」

「そうなのか?」

「ど、どうでもいいだろ?そんな事よりもそろそろ本題に入ろうぜエルザお前ほどのやつが俺達に力を借りたいなんて、一体何事なんだ」

グレイが話題を変え、今回の本題をエルザから聞こうとする。

「そうだな、話しておこう」

「先の仕事の帰りだ、オニバスで魔導士が集まる酒場へよったときに少々気になる連中がいてな」


・・・

『オニバス酒場』

【コラァ酒遅せぇんだよさっさと持ってこいよぉ!ったくモタモタしやがって!!】

エルザの席の近くで血の気の荒い連中が、機嫌悪そうに酒を飲んでいた。

【ビアード、そうカッカすんなよ】

【これがイラつかずにいられるかってんだ!!せっかく『呪歌』の隠し場所を見つけたのにあの封印だ!んだよアレはよぉ!!!まったく解けやしねぇ!!!】

エルザは、耳をすませながら連中の会話を聞き続ける。

【バカ!声がでけぇよ】

【くそぉ!】

【あの魔法の封印は人数がいれば解けるってもんじゃないよ、後は僕がやるから皆はギルドに戻っているといいよ】


・・・


時は戻り『列車の中』

「ララバイ?」

「子守唄...強力な魔法か何かかしら?」

「わからない、しかし封印という話しを聞くとかなり強力な魔法と思われる...」

「話が見えてこねぇな...得たいの知れねぇ魔法の封印を解こうとしている...だがそれだけだ、何かの依頼って事も考えられる」

「そうだ、私も初めはそう思って気にかけていなかった...エリゴールと言う名を思い出すまではな」

「エリゴール...魔導士ギルドの鉄の森にいたエース、『死神』エリゴールですわね、暗殺系の依頼ばかりを行い続けた魔導士」

「死神!?」


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