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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
かくしてアイドル対決は、阻まれる(後編@)
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まで急接近したのだ。

「しかし使役する者がこの程度とは、使われる者達への申し訳が立たぬというもの!!」

彼女の顔面が、蘆屋道満の手のひらにがっしりと掴まれる。
そのまま重力に任せ落下する二人。

「死ねぇいッ!!」

渾身の力を込め、ソフィーはそのままコンクリートに顔面を押し付けられた。
陥没し、屋上全体にヒビが入る。
彼女がどれほどの力で叩きつけられたのかは嫌という程わかった。

「ンンン…なんと呆気ない。」

倒れたままのソフィーは開放されるも、ぴくりとも動かない。
死んだ…いや、気絶している。
あれほどの衝撃をくらったんだ。強いとはいえ脳は有り得ないほど揺さぶられた。意識が投げ出されるのも無理はない
そして、次にやられるのは自分だと確信する葵。

蘆屋道満はこちらにゆっくりと近付いてきており、隣にいる彼のマスターは服が汚れるのも気にせず鼻血を垂らし、こちらに笑顔を向けている。

やられる、このままでは。
どうするべきか、


そう、思った時だ。

【変わりなよ。バトンタッチだ。】
「…!」

目の前に現れたのは泰山解説祭。
これは誰かの心情を文章化するものだが、今あるのは違う。

「菫…?」
【時間が無いんだろう?それにこの状況、ボクなら打破できる。】

自分の心の奥底にいる菫の言葉だ。

「…、」

このままではやられる
そして香子の呪いを解くため。
心底気に入らないけど、選んでいられる暇なんて…ない。

「分かった…不本意だけどあたしの身体、”貸すよ”!」





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