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八条学園騒動記
第六百五十一話 サウナの話その十二

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「絶対にね」
「もうね」
「それはね」
「どうしようもないね」
「諦めるしかないよ」
「そういうことよ」
 二人にまた話した。
「だから逃げるしかないわ」
「そうだね、そういえばあの博士お風呂好きだったね」
 ジョンはここでこのことを言った。
「生活を楽しむタイプで」
「お食事もね」
「そうなんだよね」
「お酒も好きで」
 カトリは博士の生活の話もした。
「それでよね」
「日々ね」
 まさに毎日というのだ。
「楽しんでるらしいわね」
「特にワインらしいね」
「赤と白が好きらしいね」
「色々なお料理の時にワイン飲むらしいね」
「どうもね」
「そうしていたらね」 
 生活を楽しむだけならというのだ。
「いいのに」
「ただの生活を楽しむお爺さんだね」
「二百億歳の」
「まあ人間かどうかは置いておいて」
「それだけだよね」
「本当にそれだけならね」 
 カトリは切実に思った。
「問題ないのにね」
「それがやたら人殺すからね」
「例えそれがヤクザ屋さんとかならず者でもね」
「一般市民には一切手を出さないし」
「民家とか工場も攻撃しないけれどね」
「何か小悪党が嫌いらしくてね」
 博士のこの感情は昔からである、しかもそれはビッグバン以来のことなので非常に古くからのことである。
「それでらしいわ」
「ヤクザ屋さんとか殺してるんだ」
「生体実験に使ってるんだ」
「それで普通の人には興味はないらしくて」
 このことも昔からのことである。
「それで一切手を出さないらしいわ」
「時たま軍隊に喧嘩売るけれどね」
「軍人さんは殺さないけれど」
「そうしたこともするね」
「前ティアマト級巨大戦艦と戦ってたし」
「あれは退屈凌ぎらしいわ」
 そちらだというのだ。
「どうもね」
「退屈だから軍隊に喧嘩売って」
「それで暇を潰してるんだ」
「マウリア軍やエウロパ軍にもそうしてるけれど」
「ただそれだけなんだ」
「そうみたいよ、連合軍にとってはいい迷惑ね」
 カトリはしみじみと思った。
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