第十四話 話をしてその十
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「今もグーグルで発見されてるし」
「グーグルの宇宙からの映像ね」
「それでもだしね」
「グーグルが観たならね」
「無闇に否定出来ないよね」
「そうね、まあ流木は只の見間違いだけれど」
この説はというのだ。
「けれどね」
「それでもだよね」
「海から来てるなら。それでも恐竜説は」
「否定されるっていうのかな」
「そうなるかしら」
「俺ネッシーは実は色々な生きものを一括りにしたものと思ってるんだ」
達川は一華にこの考えを話した。
「アザラシとかイルカとか大きなお魚とか」
「そうのをなの」
「色々な人がそれぞれ観て」
「皆ネッシーになっているの」
「そうだと思っているから恐竜説もね」
「否定しないの」
「実は一次大戦中に北海でね」
この海でというのだ。
「イギリスと面している」
「ああ、あの油田の」
一華は中学の社会の授業で習ったことを思い出しつつ応えた。
「あの海ね」
「あそこでドイツ軍の潜水艦が敵の船沈めて海に出て沈んでる様子観ていたら」
その時にというのだ。
「船が沈んだ時海の中で爆発して」
「そうしてなの」
「その爆発で色々お空にまで船の荷物とか噴き上げられたけれど」
その時にというのあ。
「大きな鰐みたいな生きものも噴き上げられたらしいから」
「その生きものが」
「恐竜じゃないかって言われてるからね」
「鰐みたいだから」
「大きなね」
「海に鰐ってあまりいないわね」
「イリエワニは泳いでるらしいけれどね」
それでもというのだ。
「大抵はね」
「川とかにいるわね」
「淡水にね」
「それに北海っていったら」
一華はその海の緯度を考えて述べた。
「寒いから」
「鰐はいないよね」
「実際欧州鰐いないわね」
「一番寒いところで中国だよ」
「あそこにも鰐いるわね」
ヨウスコウワニである、その名の通り長江流域にいる鰐であり冬眠する唯一の鰐として知られている。
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