第77話
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あ全く足りない。私はギリギリまで修行する」
「もう充分過ぎるくらい強くなったじゃないですか。モロと闘うにはきっと姉さんの力が……界王拳を使わなくても力の大会の時の父さんやベジータさんより強くなったのにまだ修行するんですか?」
「悟飯、強さってのは果てがない。前の私はビルス様が来るまではもう最強の力を手に入れたと思っていた。でも違った…ビルス様だけじゃない。ブラックやジレンと言った私よりも強い相手がどんどん出てくる。モロだって出会うタイミング次第じゃどうしようもなかったかもしれない。少しの修行で強くなってもそれじゃあ意味がないんだ。後悔しないくらいやらないと…お前も私や未来の悟飯とは違うやり方で上を目指すんでしょ?なら、少しの成長で満足するんじゃないよ。常に上を…私達を蹴落とすつもりでやりなさい。そうでないと上を目指すなんて夢のまた夢だからね………昔の私には大きい壁がたくさんあった。お父さんやピッコロさん、ベジータさん、そしてフリーザやセル、そしてチビの頃のお前。そしてブウ…壁を超えたかと思えばもっとでかい壁が出てくるんだから…全く楽しいったらありゃしない。まあ、こればっかりはお父さんやベジータさんじゃないと分かんないだろうね。」
「いえ…今なら僕も…何となく分かります」
昔の自分なら姉の考えは理解不能だったろう。
今でも充分強いのにそれ以上の強さを求める思考が異質に見えただろう。
しかし、今なら何となく分かる気がする。
以前ピッコロが言っていた姉も父も現れる強敵に自分の修行の成果を試したい。
そして、それが通じなければ如何に手を尽くして勝つかの駆け引きを楽しんでいた。
未来の自分も、無益な闘いは嫌いなはずなのに姉との手合わせは本当に楽しそうだった。
ピッコロの言葉が無ければきっと自分は今よりずっと弱かったかもしれない。
「そう、まあ…頑張りなよ。お前も才能がない訳じゃないんだからその気になって修行すれば今のお前のいる場所よりも遥か上に行けるよ」
「…はい!僕も頑張ります!姉さんの修行が終わるまで僕達が地球を守って見せます!!」
「ちょっとちょっと、私の修行が終わる前にモロを倒すくらい言えないの?変なとこで頼りないんだから」
部屋を出ていく弟を見ながら悟林は修行を再開する。
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