暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十八話 入学式その二十四

[8]前話 [2]次話
「僕は」
「本当に新一君の好き嫌いは激しいわね」
 つくづく思いました。
「嫌いな相手は徹底的ね」
「だから出来るだけ嫌いな相手を作らない様にしています」
「それはいいことね」
「そうですよね」
「新一君顔にも出るしね」
 それもかなりです。
「気をつけてね」
「そうですよね」
「ええ、ただ自分で気付いていることはね」
 このことについても言いました。
「それはいいことよ」
「因縁を自覚出来るからですね」
「ええ、そうよ」
「そのことはですか」
「いいことだから」
「それだけでも違うんですね」
「そうよ、じゃあそろそろ商店街出るし」 
 左手に天理教の本が沢山売られている本屋さんがあります、もうそこまでくると商店街は終わりです。
「それじゃあね」
「商店街出たら神殿ですから」
「一緒に参拝しましょう」
「そうさせてもらいますね」
「ええ、参拝は南の礼拝堂でしましょう」
「商店街からだと西が一番近いですよ」
「新一君は西の礼拝堂について言ったからよ」
 私は新一君に少しむっとして言いました。
「だからよ」
「ああ、あのことですね」
「長池先輩がされたことで先輩に言ったでしょ」
「絶対に許されないことだって」
「ええ、そのことがあるからよ」
「それはあの人が悪いんですよ」
 またこう言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ