第四十二話 完成その十一
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「もうね」
「そうよね」
「だってね、あの娘のことがわかったから」
「それでなの」
「そう、もうね」
「言わないのね」
「行ってきたらいいわ」
行くなではなくこう言うのだった。
「そうしたらね」
「いいのね」
「そう、いい麦わら帽子買ってくるのよ」
「デザインがよくて長持ちする」
「そうしたね」
まさにというのだ。
「いいのを買ってね」
「麦わら帽子もすぐに壊れたりしたら」
「よくないでしょ」
「長持ちしないとね」
「そしてデザインもね」
「普通麦わら帽子でおかしなデザインもないけれど」
それでもとだ、咲も言った。
「そうした帽子をね」
「買えばいいのね」
「そうして日光から守るのよ」
「そうするわね、私日焼けしやすくて」
咲は自分のことを話した。
「すぐにヒリヒリするから」
「あんた子供の頃からそうよね」
「何でかね」
「あんたお肌弱いのよ」
母だからこそ知っていた、このことも。
「それで色白でね」
「色素が薄いの」
「そう、だからね」
「すぐに日焼けして」
「痛みもするのよ」
日焼けしたその場所がというのだ。
「そうなるのよ」
「色白でなの」
「そうなのよ」
「私色白なのは好きだから」
自分のその肌はというのだ、何気に自慢の一つでありこの白い肌をずっと守っていこうと思っている。
だからこそだ、こう言うのだった。
「日焼けはね」
「気をつけないと駄目よ」
「そうよね」
「だからよ」
「日焼け止めクリーム塗って」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「麦わら帽子でもね」
「日差しを遮るのね」
「あと日射病と熱射病からもよ」
こうしたものからもというのだ。
「身を守らないといけないから」
「帽子も必要ね」
「サングラスも買う?」
母は娘にこちらもと話した。
「そうする?」
「サングラスもって」
「目もガードしないと駄目でしょ」
「そう言われると」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「どうかしら」
「サングラスも必要かしら」
咲は母に言われてそれはと考えた、だからこう言った。
「私はね」
「必要ないって思ってるの」
「別にね」
「そうなの、まあ考えておいてね」
「サングラスのことも」
「愛ちゃんともお話してね」
彼女ともというのだ。
「そうしてね」
「そんなに必要かしら」
「目は大事よ」
母はこのことをまた言った。
「だからね」
「目もなの」
「そう、だから考えてね」
「そこまで言うなら」
それならとだ、咲も考えを買う方に傾けた。そのうえで母に話した。
「考えてみるわ」
「ええ、安くてデザインいいサングラスも沢山あるからね」
「それでなのね」
「前向き
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