第四百八十九話 それぞれの世界を越えて〜絆を結ぶブイヤベース〜その十八
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「この前も私のスカートの中を覗こうとしていたな」
「そしてそはらちゃんにぶっ飛ばされていたわね」
赤城も言ってきた。
「そうなると思っていたけれど」
「実際にそうなってな」
「やっぱりと思ったわ」
「全くだ、しかし」
加賀はあらためて話した。
「それでもだ」
「ええ、智樹君の器の大きさはね」
赤城も言うことだった。
「信じられない位よ」
「そこまで大きな者がどれだけいるか」
「これだけ色々な世界でも」
「そこまでの器なら」
アルセーヌは微笑んで話した。
「王様になれますね」
「俺と同じだね」
「そうですね」
アルセーヌは常盤にも応えた。
「桜井君は」
「そうだよね」
「だからマスターにもなれて」
そしてというのだ。
「イカロスさん達を導けていけていますね」
「今だってだね」
「そうかと」
「君はそのままで進め」
ストーンリバーも真顔であった。
「いいな」
「そう、僕達から言うことはないよ」
トゥエンティーは智樹の肩を微笑んで叩いていた。
「そのまま進めという以外にはね」
「ったくよ、只のドスケベじゃねえからな」
ラットは優しい笑顔であった。
「すげえんだよな」
「だからこそあれだけのことが出来たのね」
信奈もその話を聞いて述べた。
「私も手本にしないとね」
「しかしスケベはよくないので」
久秀は微笑んで述べた。
「私達にした時は容赦しないわ。うふ」
「容赦しないっていいますと」
「そんなの言うまでもないだろ」
信玄が笑って応えた。
「拳でな」
「一撃ですか」
「ああ、一撃で許してやるからな」
豪快に笑っての言葉であった。
「その時は」
「よくわかりました」
「しかし実際あんたの器は見事だぜ」
信玄が見てもだった。
「本当に王様になれるぜ」
「常盤さんみたいな凄い人にですか」
「ああ、だからこのままいけよ」
「そうします」
「一緒に頑張っていこう」
常盤も声をかけた。
「そうしていこう」
「はい、俺も頑張っていきます」
「そしてこの戦いもね」
「勝ちますね」
「そうしていこうね」
「それじゃあ頑張っていきます」
智樹もこう言ってだった。
訓練では後方で頑張っていった、戦闘は出来ないが彼も戦士であった。戦場にいることは同じであるから。
訓練は進み決戦の日が近付いてきていた、この世界でも神と人の全てを賭けた決戦が刻一刻と迫っていた。
第四百八十九話 完
2021・9・23
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