第四百八十九話 それぞれの世界を越えて〜絆を結ぶブイヤベース〜その十四
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「そういえば気にしていないりゅい」
「皆制服で何かしてもね」
「そうりゅい」
「こうした奴も出て来るし」
るなは幸一を見ていた、とはいっても彼と一緒にいるペンギンコマンダーの面々に対しては睨みはしていない。
「ブルマは困るわ」
「見られることはいいことじゃないのか」
幸一は腕を組んで胸を張って反論した。
「そうじゃないのか」
「見られるのはアイドルの時だけのことよ」
留奈は幸一にこう反論した。
「だからよ」
「普段は嫌か」
「そうよ、しかもあんたいやらしさ全開だしね」
「俺達だってそうだけれどな」
ペンギンコマンダー達も言ってきた、いつも通りポーズを付けている。
「いやらしさ全開だぞ」
「隠すつもりはないぞ」
「いつもマッパだしな」
「そんなこと気にしていないぞ」
「だから気持ちも隠さないぞ」
「いやらしさについてもな」
「この人達はいいけれどあんたは何か違うのよ」
ルナは彼等に囲まれつつ幸一にさらに言った。
「隠していなくてもね」
「同じじゃないのか」
「変に恰好つけてるからね」
そのせいでというのだ。
「どうもね」
「俺達は格好もつけないな」
「そういえばそうだな」
「いつもありのままだな」
「自然体だな」
「そうして生きているな」
「自然体は自然体ね」
なのは自分のところに来た彼等の手を素早い動きで避けつつ述べた。
「だから嫌味じゃないわ」
「なのはさんもわかってくれてるな」
「ガード固いけれどな」
「胸やお尻も触らせてくれないし」
「隙もないけれどな」
「触られる趣味ないから。けれど皆嫌いじゃないわ」
このことは事実だというのだ。
「嫌味さもないから」
「ああ、俺達はいつもこうだ」
「ありのままだぞ」
「飾らないし隠しごともしないぞ」
「一切な」
「誰でもだけれど」
るなはこう言った。
「それでも裏表ないことはいいわね」
「はい、ブルマについてもです」
小猫が言ってきた。
「露骨です」
「見てくるんですよね」
「間近まで来て」
そのうえでというのだ。
「そうしてきます、ですが」
「いやらしさはあっても」
「隠さないことは」
「いいですよね」
「むしろその方が」
「まああんまりだともぐけれどね」
鈴鹿はその時はと述べた。
「容赦なくね」
「それは止めてくれ」
ペンギン帝王が言ってきた。
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