魔王城最終攻略作戦B
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ー魔王城ー
魔王と、アルフレート少佐とバルタザール大佐が交戦する。
「中佐と勇者、少し遅すぎないか?」
二人が戻るのが遅く、大佐が疑念の声を上げる。
「たしかにそうですね。少なくともどちらかが戻ってくるはずですけど...」
「まさか.....!!」
「どうしたんですか、大佐!?」
「時間がない..!!私は先に行く!!悪い、魔王は、お前が倒せ」
そう言って、大佐は魔王城から出ていった。
(俺が、魔王を..?いや、やってやる。俺は、英雄になりに来たんだ)
「『秘剣抜刀、零阿修羅』 !!」
一歩踏み込んで、剣を振るう。
「がっ!?」
だが、歪みを一発受けるだけで精一杯だった。
そのとき、魔王城の扉が勢いよく開いた。
「悪い!遅くなった!!」
「助太刀するぜ?」
そこへ来たのは、十人の人類軍の生き残りだった。
「ありがとう!!感謝する!!」
(敵は魔王。これまで以上に強敵だ。短期決戦。勝つにはそれしかない..!!)
(さっきの風魔法の奴との戦いでかなり消耗した。だが、やることは変わらない。《《アレ》》を使うタイミングが重要だ。
闇魔法には属性がある。草原の黒い騎士なら『使役』、渓谷の蛇なら『破壊』、雪原の竜なら『嵐』、宮殿の奴等なら『分裂』、メルシゲェテなら『混沌』、私なら『歪曲』といったようにだ。
私は昔から歪みを蓄えて準備してきた。一つが心臓に設置してある、時空を歪ませて時を遡る装置。そして、純粋に空間を穿つ、必殺の歪み、封印の歪力。これを使うタイミングで、全てが決まる..!!)
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ー前世界 魔王城ー
決戦の地、魔王城。
魔王の前に立つのは、勇者とアルフレート少佐。
短い純白の髪に左に赤い目、右に青い目を持った勇者ルードに魔王が問う。
「なぜお前は戦う。」
「聖典に書いてあるからだよ」
勇者が、当然のように答える。
「英雄になるためだ」
少佐が、決意を込めて答える。
そして、最後の戦いが始まった。
「来るか、人類」
魔王が言い、闇魔法の歪みを放つ。
「第二章『断罪』」
だが、その歪みは光によって消し飛んだ。
「私の魔法を消し飛ばすか..!!」
魔王が驚嘆の声を発すると同時に、《《必殺の歪み》》を準備する。
そして、勇者と少佐が一列に並んだタイミングで、封印の歪力は放たれた。
「ッ!
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