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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
逆恨-リベンジ-
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今ちょうどやつの名前を叫びながら一人の男が真っ二つに斬られて殉職した。

「刀振る時に声出す人はいますけどね!なんなのこいつら、事ある事に山本隊長山本隊長って!」

なるほど、
武蔵も頭に来ているらしい。

「山本隊長!!見ててくださああああい!!」
「だからうるさい!!」

ナイフをかまえ特攻する隊員だが、すれ違いざまに武蔵に斬られ絶命。

周囲に転がる死体達もおそらく、隊長の名前を叫んで死んでいった者達だろう。

さて、このまま順調にいけば片付けは終わりそうだ。
そこそこ減ったら奴らが乗ってきた装甲車を破壊し、さっさとオロバスに乗って逃げてしまおう。

しかし、世の中とは順調にはいかないものだ。

「…!」

強い風、バタバタというやかましい音。
何事かと思えば空からは輸送ヘリが飛んできた。

開かれるハッチ。
ヘリはまだ着陸していないにもかかわらず、そこから男が1人、飛び降りてきた。

ズン!という重量感のある地響きを立てて着地した一人の男、それは…


「竜胆…大和ォォォ…!!!」
「…思ったより早いな。」

彼ら隊員が慕っていた男。そして今俺が1番会いたくない男。

「竜胆オオオオ!!!大和オオオオ!!!!!大和大和大和やまとやまとやまとやまトヤマトヤマトヤマトヤマトオオオオオオオオオ!!!!!」
「た、隊長…?」

山本だ。
しかし、様子がどこかおかしい。
元々冷静な男ではないが、前会った時よりうるさくなっている。
周りの部下が動揺しているくらいだ。
そして何より、

「見ろ!!コノ腕ヲ!!お前に復讐するベク!俺はサーヴぁんとの腕を移植したノだ!!」

俺と武蔵が切り落としたはずの両腕がそこにある。
さらに彼はサーヴァントの腕を移植したと言い出した。

「…。」
「貴様を倒すくらいナラば…悪魔の力を借りるくらいはしなクてはナァ!!どうだ!これデ同ジ土俵に立ッタぞ!!」

血管の浮き出た顔や腕、血走ったその眼。そしてさらに増量され隆起した筋肉は、最早人間のものでは無い。
サーヴァントの腕を付けたからか、山本の見た目は変わっていた。
悪魔の力を借りたとか言ったが、こいつの見た目が悪魔だ。

「むごいわね…。」

その様を見て、ちょうど隊員を始末し終えた武蔵がそう言葉を漏らす。

「お前も来てモラうぞ…!宮本武蔵!!俺は用はないが代表がお前に用がアルノだ!!」
「遠慮します!!」

武蔵が地を蹴る。
狙うは山本。一気に終わらせるつもりだ。
しかし、

「ぬン!!!」
「!!」

振りかぶった武蔵の一撃を、なんと山本は

「うっそぉ…。」
「がはハハっ!!所詮女は女!男にゃかないやシネェ!!!」

腕をクロ
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