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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
逆恨-リベンジ-
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コニコと柔和な笑みを浮かべてはいるものの、腹の中はどす黒く汚れている。
本性が表に出ぬよう気をつけながら、彼はあくまで山本に技術を提供してあげる優しい技術顧問としての皮をかぶり続けた。
?
一方その頃。
「相変わらず綺麗だな。」
「そうね…。」
オロバスを走らせていると、そのうち海が見えたので、そこで少し休憩をすることにしていた。
なんやかんやと激戦続きだったんだ。ここいらで少し詰まった息を吐いてリラックスしておきたい。
「ここで待っていろ。いいな?」
オロバスを待機させておき、俺達は砂浜へと歩いた。
「相変わらず海は、俺たちの周りで起きてる騒がしさとは無縁だな。」
聞こえるのはさざ波の音のみ。
銃声や怒号、そういったものは一切聞こえない。
「はぁ…。」
「どうした武蔵。」
そうやってしばらく海の景色を黙って見ていたが、武蔵が無意識にため息をつき、その場に座り込んだ。
「あーほら、この前のランスロットいたでしょ?」
「ああ、あの男か。」
俺も隣に座って聞いてみると、武蔵のため息の原因はどうやらランスロットのマスター、あの男らしい。
「やたら最強とか完璧とかそんなのに拘ってたやつ。なんか変な因縁つけられちゃったし、また来そうな気がして気が重いのよね…。」
「その時はまた打ち負かしてやればいいさ。」
なんていってやったが、ぶっちゃけた話俺もあいつには二度と会いたくない。
勝つためなら平然と横槍を入れ、反則をし、やはりランスロットこそが最強だと平然と豪語するのだ。
だが、あの時反則した上負けたのだ。
恥ずかしさのあまりもう顔を出してくれないことを祈ろう。
それと、二度と会いたくないと言えば…もう一人いたがそれは脳の隅っこに置いておこう。
「ねぇ、大和くん。」
「どうした?」
武蔵が心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。
「ホントに…大丈夫なの?」
「何がだ?」
「ほら、具合とか調子とか。」
実は、武蔵はランスロットとの戦いの後、何度も俺の容態はどうかと心配してくる。
俺を思ってくれているのは嬉しいが、ここまでくるとそろそろしつこい。
「どうしたんだ何度も。俺はいたって健康だよ。」
「でも…あの雷を落として私を強くする技、あるじゃない?」
「ああ。あるな。あれは本当に無意識に思いついた技で、どうして武蔵が雷に撃たれてパワーアップするのか仕掛けは分からないが…。」
「そういうのはいいの…ほら、副作用とか、あるんじゃないかなって…ち、小さくなっちゃうとか…。」
「小さく?」
「あ!ううん!なんでもない!なんともないならいいの!ごめんね大和くん!私ったららしくもなく心配性になっちゃって!!」
と、武蔵はあは
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