自分らしさを持続して
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「でも何でこの物語を知ってるの?」
「きっとマリーの前世で、この物語を読んだんだろうね…ただ、実際にはマリーという異分子が入り込んだ事で、マリーの知っている物語とは若干の相違が有るのだろうけど…節目節目では違いが無いだろうから、確信して行動していると思うよ」
「………分かったわ…リュカが言うなら本当なんでしょう…でも、それが何?前世の記憶が有るから、マリーは私達の娘じゃないなんて言わないわよね!?」
「怒るよ!僕は子供達全員に、僕なりだが愛情を注いできたつもりだ!マリーも例外じゃ無いし、これからも僕の娘として愛するつもりだ!」
「じゃぁ別に良いじゃない!あの娘の心が大人でも…」
「ダメなんだ…心が大人と言っても、肉体的成長に伴った大人であって、精神的には我が儘な子供なんだよ…それが最近になって分かってきたんだ…」
この夫婦以外、誰も居ない船倉にリュカの悲痛な呟きが木霊する…
何がダメなのか…リュカは何を言いたいのか…
ビアンカにはまだ分からない。
だが彼女にも分かる事がある…
リュカはマリーを愛してる…
掛け替えのない娘として、惜しみない愛情を注いでいる…
だから静かに話を聞くのだ…
ビアンカはリュカの事を信じているから。
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