第三章
[8]前話
「最後はね」
「止むのね」
「そして晴れるんだ」
「雨が降った後は」
「そう、晴れるよ」
そうなるというのだ。
「だからね」
「雨は嫌でも」
「何時かは終わるんだ」
「そういうことね」
「だからね」
それでというのだ。
「絶対に晴れるから」
「それでなのね」
「その時を楽しみにして」
「雨が降っていても」
「待つことね」
「晴れることを、そして晴れたら」
その時はというのだ。
「素直に喜ぼう」
「今みたいに」
「そして降っている間も」
「絶対に晴れる」
「そのことは頭に入れてやっていこう」
雨の日も頑張っていこうというのだ。
「そうしていこう」
「そういうことね、それじゃあ」
「頑張っていこうね」
「あらためて」
「うん、一緒にね」
こう話してそうしてだった。
夫婦特に妻は晴れやかな顔で一日をはじめた、そして二ヶ月後。
妻は夫に笑顔で話した。
「子供が出来たわ」
「そうなんだ」
「雨が続いていた時にね」
「あの時毎晩だったからね」
「その時にね」
「妊娠したんだ」
「そうだったわ、あの時雨が続いてね」
「気が張れなかったね」
「そうだったけれど」
それでもというのだ。
「こうしたこともあるのね」
「浮かない中でもね」
「幸せが用意されたりするのね」
「その時は雨でも」
「後で晴れて」
「そしてね」
「幸せにもなれるのね、雨でも」
例えその時そうでもというのだ。
「幸せは準備されるのね」
「そうだね、それじゃあね」
「これから子供も出来るから」
「だからね」
それでというのだ。
「雨でもね」
「そんなに腐らないでいいわね」
「そういうことだよ」
「それじゃあ」
「これからは子供達と一緒に楽しく過ごそう」
笑顔で言った、そうしてだった。
ダイアナは雨が続いてもそんなに浮かない気持ちになることはなくなった、それは絶対に終わりその時に幸せが準備されるとわかったからだ。そして夫と生まれた息子のチャールズと共に幸せに暮らすのだった。
明日は晴れ 完
2021・8・14
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ