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タイトル案は第一話に記載しています。
魔王城最終攻略作戦?
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月花(Flower of Blizzard)』 !」

そこを狙って、氷を咲き乱れて追撃する。

勇者はすぐに体勢を立て直し、それを弾きながら躱した。

『凍て付き穿つは粗目雪(Freeze Burst)』

(もはやどの攻撃が来るかわからない。なら、何が来ようとも、全て消し飛ばせばいい)

「第一章『救済』」

氷と光が衝突して弾け、両者ともに深い傷を負う。

そして、互いに構え、最後の攻撃を開始する。


(私が必ず、あなたを守るよ)

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 「お姉ちゃん!!これ見て!!」

低い草の生い茂った所で、雪の降る中、妹が見せてきたのは、一本の白い花だった。

「綺麗じゃない???」

そう言って、微笑んで花を掲げる。

目が悪かったから、よく見えなかったけど、きっと綺麗だったんだろう。

あなたの笑顔を、失ってしまわないように、私は戦う。

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「お姉ちゃん、どこに行くの?」

勇者になる前、戦いに行く姉を見送った。

「外だよ。私がいなくなっても、いい子にしてるんだよ、ルード。いい子じゃないと、天国に行けなくなっちゃうからな」

それっきり、姉は帰ってこなかった。

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そして、両者が向かい合い、光と氷の最後の衝突が始まる。

(イメージしろ!!あの時、綺麗だったはずの花を!!)

「『君を想うは雪の華(Memory Your Snowflakes)』!!」

白銀の花が、堂々と咲き誇る。

(力を貸して...ッ!!!)

「第三章...」
「第四章...」

(イメージを重複させて、技を同時に発動する..!!)

「『神罰』」
「『執行』」

二重の光が輝く中で、氷の白い花が咲く。

周囲は、その衝撃で、白い光で包まれた。

そして...



先に折れたのは、氷の花だった。

(ああ、やっぱり、この技だけは、誤魔化せなかったな)

全身を深く負傷し、倒れる。


やがて、その場所の氷と、眼鏡のレンズが砕け散った。


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