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絶撃の浜風
外伝 Tesoro italiano 〜イタリアの至宝〜 00 プロローグ ぽんこつアル重
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3はdue(2号機)と差し替えて、それでしばらく様子見しましょう・・・・ごめんね、ポーラ・・・・シエルヴァの方は、改装後もシステムの再構築でしばらくかかると思う」


「いいですよぅ。ポーラァ急いでませんしぃ、のんびりいきましょう〜♪」


「シロも〜、早く終わったらお昼寝出来なくなるからぁ、ゆっくりでいいよ〜」


「あ、あんたたちねぇ〜(汗)」




「それよりぃ〜、ゅう〜ばりぃ〜・・・・」



 夕張とポーラは、工廠の奥に置かれているコンテナに目をやる



「うん・・・わかってる・・・・」



 夕張はポーラに促されるまま、今朝方某鎮守府に納品され、工廠に搬入されたばかりのコンテナを解放する

 そこには、ポーラ達の故郷、イタリアはジェノバのアンサルド社から送られてきた203mm/59連装砲cinque(5号機)と、大量の交換用スリーブ、そして砲弾が収められていた



「差し当たって一基、ようやく完成ね・・・」


「ポーラァ、まさか丸二年もかかるとは思わなかったですぅ〜」


「仕方ないわよ・・・製造プラントは解体して無くなってるんだし、殆どハンドメイドみたいなもんなんだから。 Fase砲弾の製造プラントが再稼働しただけでも良しとしましょう」


「早くザラ姉さまに使って欲しいですぅ〜」



「・・・・まだよ!・・・わかっているでしょ?」



「・・・・・わかってますよぅ・・・・」



「こいつにこれを載せる・・・・六十試疑似射撃指揮装置アルテミス Versione degradata・・・・これは、私にとっても未知への・・・ポーラへの挑戦だから・・・・」








 そんな夕張を見て、ポーラは改めて思う




 あの、フィレンツェの美しい街並みと・・・・モンテフィオラッレの葡萄畑の香しい香りとに別れを告げてきたのはとても淋しかったけど、その甲斐はあったと・・・・




 何故ならそれは・・・・








 極上のワインにも勝る、至福の時をポーラに与えてくれていたから・・・・・・

















第二水雷戦隊詰め所にて





 先日までの演習以来、ポーラに対し、ある種の疑いの目を向けていた霞であったが、その翌朝、何故か神通に呼び出されていた


「霞ちゃん・・・・次の演習から、二水戦の旗艦代行を命じます・・・やれますね?」




「・・・え?・・・・・・ちょ、ちょっと待って神通姉さん! いきなり何で?」


「もうそろそろ頃合いだと思ったからです。やるからには、ぬるい
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