特別編 ウルトラカイナファイト part3
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がら、可愛らしい怒号を上げている。
そんないまひとつ威厳に欠けている彼女の姿に、子供達もようやく笑顔を取り戻したのだった。
「よし……ここなら行ける!」
その頃。車が1台も見られない無人の道路に行き着いた嵐真は、真紅の眼鏡「アキレスアイ」を掲げていた。
「デュワッ!」
その掛け声と同時に、アキレスアイを装着した瞬間。
目元から広がるようにウルトラマンの姿が形成されて行き、徐々に巨大化していく彼の肉体が、レッド族のウルトラ戦士へと「変身」していく。
――シルバー族の血を引いているためか。レッド族ながら眼の形状はシルバー族に近く、全身のあらゆる部位がプロテクターに防護されている。その上に備わるカラータイマーは、縦に長い六角形のようであった。
頭部にあるアイスラッガー状の武器「アキレスラッガー」の前面には、ビームランプ状のクリスタルが付いている。赤色で統一された上半身と、銀色に染まっている下半身が、混血という「雑種」の強力さを物語っていた。
この巨人の名は、「ウルトラアキレス」。かつてウルトラマンカイナに続く2人目の新人ウルトラマンとして、地球を守り抜いた若獅子だ。
今や歴戦のウルトラ戦士として立派に成長した彼は。その力と経験値を余すところなく発揮しうるほどの戦場に、巡り会ってしまったのである。
『カイナ兄さん……今行きます! ダアァッ!』
地を蹴って両手を広げ、マッハ3にも迫る速度で飛ぶアキレスは。「先輩」であるウルトラ戦士の元へと、全速力で飛び出すのであった。
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