特別編 ウルトラカイナファイト part3
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めに……カイナ兄さんを、救うために)
地球の守り手としての重責に苦しむ中で、独りにはさせまいと命懸けで支えてくれた、父のような存在。そんな弘原海が己の全てを投げ打って、SOSを発信している。
(……教師として、教え子達から目を離すわけには行かない。だけど、今この瞬間だけは……俺は、ウルトラマンでいなければならないんだ)
それを悟り、子供達の思いを知った今。嵐真は教師という立場だからこそ、子供達に「絆」という力の強さを伝えねばと決意する。
「……大丈夫だよ、皆! カイナの他にも、地球を救ってくれたウルトラマン達がいただろう? 今に彼らが大急ぎで助けに来てくれるさ!」
「ほ、本当……?」
「ああ、本当だ! 今まで、先生が嘘ついたことあるかい?」
カイナに続いて地球に現れ、活躍してきた5人の後輩ウルトラマン。その登場を「予言」する嵐真の言葉に、子供達の目にも微かな「光」が灯る。
それが、子供達を励ますための「嘘」なのだと解釈していた若い女性教師は、心配げに嵐真の袖を摘んでいた。
「あ、暁先生……そんなこと言っちゃって大丈夫なんですか? 確かにそれくらい言わないと、子供達も安心できないとは思いますけど……」
「……辻凪先生。少し周りの状況を見て来ますので……この子達を頼みます。必ず戻りますから」
「ふぇっ!? ちょっ……暁先生っ!?」
漫画の制作が趣味だという、眼鏡を掛けた姿が愛らしい同僚の女性教師――辻凪あやめに子供達を託して。嵐真は素早くスクールバスから飛び降りると、渋滞の真っ只中を逆走していく。
「すみません、辻凪先生! これから起きること、漫画のネタにしても構いませんのでっ!」
立ち往生になっている車の大行列。その隙間を縫うように、嵐真は燃える街の方へと走り去ってしまった。その背を見送ることしかできないあやめは、豊満な胸に手を当て、彼の身を案じることしかできずにいる。
「暁先生……」
それが、「単なる同僚」に対する感情ではないということに。子供達は、すでに勘付いているようだった。
「あやめ先生、嵐真先生のこと心配なのー?」
「絶対そうだよ! だってあやめ先生、嵐真先生のこと大好きだもん!」
「ふぇっ!?」
「えー!? やだよー、私が嵐真先生のお嫁さんになるんだもんっ!」
「あ、あなた達まで何を言ってるんですかっ! い、いいから暁先生が戻るまで大人しくしてなさいっ!」
「あはは! あやめ先生、耳まで真っ赤ー!」
「たこちゃんみたいー!」
「もっ……もぉおぉっ! 先生怒りますよ! ほんとのほんとに怒りますよっ!」
自分の恋心を看破され、驚きのあまり眼鏡がずれてしまったあやめは。ばるんばるんとHカップの巨乳を揺らしな
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