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ウルトラマンカイナ
特別編 ウルトラカイナファイト part2
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とっても、真の最終決戦となるはず。

 弘原海は、そこに賭けているのだ。彼ら自身にも、戦うに値する理由はあるはずだと。

「そんなことは分かっています! しかし『彼ら』はもう、十分過ぎるほど戦いました……! それなのに、またこのような戦場に引き摺り込むなんてッ!」

 琴乃としても、弘原海の主張が理解できないわけではない。それでも彼女はあくまで、反対の立場にいる。
 その理由は、カイナの後輩達が地球で活動するための依代(パートナー)として選んだ、この星の青年達にあった。

 彼らは全員、ウルトラマンとしての1年間に渡る任期を終えた現在では、ごく普通の人間として暮らしているのである。地球を救った救世主としての名声よりも、ウルトラマンになる前と変わりない、当たり前の日常を望んでいるのだ。

 カイナの後輩達を「イカロスの太陽」で呼び寄せるという判断は、依代である彼らを再び戦場へと巻き込むことにも繋がりかねない。身命を賭して地球を守らねばならないBURKの隊員として、それだけは看過できなかったのである。
 かつてはウルトラマンと共に戦った英雄であるとはいえ、名誉よりも安寧を求めた青年達を、この期に及んで戦いに駆り出すなど。

「……安心したよ、駒門。お前のような奴が1人でもいる限り、BURKは安泰だ。例え、俺がいなくなろうともなッ!」
「た、隊長ッ!」

 それが人として、BURKの隊員として最も正しい見解であることは、弘原海自身も承知していた。その上で彼は、牽制のために琴乃の足元を光線銃で撃ち抜きながら、発信装置に駆け寄って行く。

 ――弓弦が搭乗していたBURKの戦闘機が、バードンの火炎放射に焼かれ墜落する瞬間。2人は、カプセルを掲げた彼がカイナへと変身する場面を目撃していた。
 今まさに命懸けで戦い、死に瀕している巨人が自分の部下なのだと知ったからこそ。弘原海は隊長として、是が非でも隊員を守らねばと覚悟を決めてしまったのである。

 琴乃は阻止する暇もなく、装置への接近を許してしまうのだった。

「この装置を起動させるということは、軍の禁忌に触れることにも等しい。俺は今回の戦いを最後に、BURKから退くことになるだろう。……後はお前に任せたぞ、駒門ッ!」
「待ってください隊長! 隊長ォッ!」

 敬愛する隊長が下した、悲壮なる覚悟を伴う決断。その瞬間を目の当たりにしていながら、琴乃はただ手を伸ばすことしかできずにいる。

「これが罪だというのであれば! その罰は全て、この俺が引き受けるッ! だから頼む……どうか、頼むッ! かけがえのない俺の部下を、お嬢様の夫になる男を……救ってくれえぇーッ!」

 そして、弘原海が装置のレバーを勢いよく倒した瞬間。

 そこから伝播するようにアンテナへと駆
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