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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第5話 (5/5)
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親身になって私に協力してくれました。おかげで非常に助かりました。ありがとうございました。」
今更ながらに彼女が頭を下げる。
「気にしないで。僕にとっても夢のように楽しい1日だったんだ。あの1日のおかげで、僕はまだ頑張れているんだ。」
「そうですか。それは・・・大変うれしいであります。」
彼女がにこりと笑った。可愛かった。そういえば彼女の笑顔を見たのはこれが初めてじゃないだろうか。
「ちゃんと笑えるんだね。」
「私、笑ってましたか?」
彼女が不思議そうに言う。
「いい笑顔だったよ。・・・可愛かった。」
それは、人間の女性には絶対言えない、彼女が相手だからこそ言える気障な言葉だった。
これで本当にお別れだと思うからこそ言える言葉だった。
彼女に対する自分の気持ちを全て込めた言葉だった。
それを彼女が理解できるとは、全く思っていなかった。
彼女はしばし僕の顔をじっと見つめ、そしておもむろに口を開いた。
「あの・・・」
「なに?」
「あれは私のファーストキスだったであります。」
「えっ?」
次の瞬間、彼女の姿は消え失せた。
飛び跳ねたのだと気づいて慌てて見上げれば、そのシルエットは月をバックに家の屋根を越え、そしてそのまま見えなくなったのだった。
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