ギレイス攻城戦C
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【ブリュンヒルト中佐視点】
ーギレイス宮殿 2Fー
人類の裏切り者は誰か?
思考する。
調査隊にいるとしたら、妨害行為はセルコー討伐戦での雪崩のみ。
それだと妨害が少なすぎないか?
だとしたら、やっぱり、作戦会議室にいた人の誰かかもしれない。
そうなると、怪しいのは誰かな?
当然、私じゃない。
セルコー討伐戦での活躍から、バルタザール大佐とは考えにくい。
そのとき、どこかから爆発音が聞こえた。
炎かな。多分ローゼマリー中佐だろう。
ここまで派手に戦ってるなら、裏切り者とは考えにくいね。
なら、アルフレート少佐か、勇者のどちらか、ということか。
記憶を頼りに、怪しい方を警戒しよう。
思い出す。
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「アルフレート少佐、あれって何が書いてあるんでしょう?」
ガイネス戦役が終わった後、アルフレート少佐に尋ねたことがあった。
「えっと、あれは...」
それで、アルフレート少佐は答えてくれだんだった。
「あの、目が良くないんですか?」
そう、アルフレート少佐は尋ねた。
裏切り者だとしたら、探るために聞いてきたのかな?
...いや、さすがに考えすぎか。
そして、その場を後にして、
「うわあいってぇええ!!!!!」
外から、フランク少佐が叫ぶ声が聞こえた。
さっき見えたけど、ゲルハルト少佐と何かしているのかな。
しかし、騒がしいね。耳が良いのも考えものだよ。
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ルガーデ殲滅戦で、敵を掃討するために地下に潜ったことがあったな。
地下は空間が繋がっていて、戦う音が聞こえていた。
それで、勇者とフランク少佐が一緒に潜っていたんだっけな。
そこで、フランク少佐は勇者を庇って死んだらしい。
ーうわあいってぇええ!!!!!
ふと、叫び声を思い出す。
へえ、《《やけに静かに死んだね》》。
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ーギレイス宮殿 3Fー
勇者が、次の標的を探していた。
氷の下にブリュン
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