ギレイス攻城戦C
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ヒルト中佐が見える。
「『凍て付き穿つは粗目雪(Freeze Burst)』!!!!!!!!!!!」
そう、大きな声で言った。
交戦中か。狙い時だ。
氷を突き破り、斬って殺しにかかる。
終わりだ。
だが、飛び降りた瞬間、巨大な氷は僕に向かって放たれた。
「ぐっ...!!」
攻撃を喰らい、腹が大きく損傷した。
さっき、技名を叫んだのはフェイクか。
交戦中の敵は見当たらない。
やられた..!!
そのまま、僕は吹っ飛んで窓を突き破り、奈落に落ちた。
「ブリュンヒルト中佐!!無事ですか!?」
そのとき、人類軍が駆けつけた。
「ええ。あ、裏切り者は勇者でした。窓から落ちましたが。ほら」
そう言って、破られた窓を指さす。
「相当の傷を負わせて、この高さから落ちました。死んだでしょう」
「そうか...感謝する」
バルタザール大佐が謝辞を述べた。
「裏切り者は死んだ。なら、次に倒すべきは魔王だ。帰還するぞ」
「おおー−−!!!!!!」
残った人類は、威勢よく、帝都へと帰還した。
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崖に剣を突き刺し、勇者はしがみついていた。
確かに、腹の傷は致命傷といっていいだろう。
それに、この高さだ。まず助からない。
だが。
光魔法で体を強化し、傷の回復を早める。
このまま回復させて、崖をよじ登り、帝都へと戻ってやる。
僕はこの力をお前らに見せていなかった。
あいつらは、僕が死んだと思ってるんだろうな。
残念、僕が一手上だ。
魔王城最終攻略作戦で、お前らを根絶やしにする。
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