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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第4話(4/5)
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った。
しかし、アイナはすげなく首を横に振った。
「いいえ。私は今日、この後 再起動を試みてみるであります。」
「えっ。・・・だ、大丈夫なの?」
突然のことに驚いて聞き返す。
「今日1日あなたと行動してみて、あなたが信用できる人物であること、そしてこの部屋が安全であることが確認できました。私にとっては正常に復旧することが急務であります。それにこれ以上消耗すると、再起動に失敗する危険性があります。」
「そうか。」
つまり、アイナと過ごす時間は今日で終わりということなのだ。もう、あと数刻で二人の時間が終わってしまう。
僕はひどく気落ちしてしまった。
一瞬、再起動しても復旧がうまくいかなければいいのに・・・とさえ思った。しかしアイナは僕のことを信頼してくれたからこそ再起動すると決めたのだ。その信頼だけは裏切ることはできない。
「うまくいくといいね。」
僕は無理やり笑みを浮かべて、アイナにそう言った。
夜も更けてきた。
食後、僕らはそれぞれの思いの中に閉じこもり、あまり言葉も交わさなかった。
アイナのことを考えれば、そろそろ幕引きをする頃合いなのだろう。僕はそう思いきると、布団を引っ張り出して床に敷いた。
「じゃあ、そろそろ寝ることにするよ。」
僕は彼女にそう告げた。
「あなたがお休みになったら、私は再起動に入るであります。」
「そうか・・・それじゃあ、目が覚めたら君はアイナではなくて本来の君に戻っているわけだね。アイナとはこれでお別れというわけだ。」
僕は無性に寂しくて、つい未練がましくそう言った。記憶が戻ればアイナは元居た所に帰っていくのだ。それは僕には想像もできないような場所なのだろう。
たった1日だったが、アイナと過ごした時間は夢のように楽しかった。そして、それだけにアイナを失う辛さはひとしおだった。
彼女に何か言いたかったが、とうとうなにも言葉にはできなかった。
あきらめて電気を消すと、逃げ込むように布団に潜り込み「お休み・・・アイナ。」とだけ言った。
「おやすみなさい。」とアイナが静かに返してくれた。
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