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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第4話(4/5)
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ひどく変色して劣化した本ばかりです。売り物になるのでしょうか。」
アイナが不思議そうに訊いてくる。
「古い本は入手困難だからね。古いからこそ価値があるんだよ。」
僕はそう説明しながら、ふと目を向けた先にあった一冊の漫画本に注目した。
小学校の頃に大好きだった漫画だ。前からもう一度読んでみたいと思っていたが、今は絶版状態で入手困難。こんなところでまた出会えるなんて・・・。
思わぬお宝発見に僕は躍り上がった。すかさずその本を手に取ると、おじいさんからに手渡して購入した。
「お店を続けるのもそろそろきつくなってきたけどなあ。お客さんのそういううれしそうな顔を見ると、まだまだ頑張ろうと思うんじゃよ。」
僕が喜んでいたせいか、おじいさんもニコニコしながら言った。
店を出た後で、僕はアイナに説明した。
「本はたくさん発行されるけれど、再販され続ける本はごくわずか。何年か経つとほとんどの本が、欲しくても手に入らなくなってしまうんだよ。だからこういう古い本を売るお店は貴重なんだ。」
「なるほどなー。」
アイナが感心したように言った。
僕らが駅の方に向かおうとしたところで、先ほどの赤いベストと帽子の二人が足早に遠ざかっていくのが見えた。

その後、町のあちこちを回ってみたが、特に成果は無かった。
しかし、アイナはなんにでも興味を示し、必然的に僕はそれの解説をし続けることになった。
そして、ついにはポロニアンモールまで足を延ばしてみた。
ポロニアンモールの広場では、アイナがその場にうずくまり、真剣な表情で噴水の中を覗き込んでいる。僕の服を着ているせいで、そうして身をかがめていると少し小柄な男の子のように見える。
その時、彼女の背後にある交番から高校生くらいのカップルが出てきた。
女の子の方は、ピンク色のカーディガンを着て、首に白いチョーカーを着けている。少しきつめな感じのキュートな娘だった。
携帯電話を耳にあてたまま
「とりあえず相談したいから寮に戻って来いって先輩が言ってるよ。」
と隣の男子に話しかけている。
首からヘッドホンをぶら下げた前髪の長い男子は、無表情に「わかった。」と答えた。
「ホントにもう、どこにいっちゃったんだろう。」と女の子がぼやき、二人は足早にポートランド駅の方に去っていった。
交番から出てきたところを見ると、何か大事な物でも落としたのかもしれない。
(ああいう目立つ系の女の子は、僕の学生時代には全く縁がなかったなあ。)
我ながら地味な青春時代だったと思う。
それでも今はアイナが僕のそばにいる。なんだか自分も負けていないような気がして心が浮き立った。
その彼女が噴水から顔をおこして、「なぜ水の中に硬貨がたくさん沈んでいるのでしょうか?」と尋ねてきた。
「それはね。イタリアのローマにトレヴィの泉とい
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