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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第4話(4/5)
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から腹が減ってきた。何か食べていこうかな。」
「それではその間、私は駅周辺を確認しているであります。」
相変わらず全てに興味津々なアイナを残して、僕は駅前のビルにある牛丼屋に入った。
アイナが気になるので、手っ取り早く並セットを頼んで食べていると
「なんだか学校さぼっているみたいでわくわくしますね〜。」という声がした。
「さぼってるとか言うな。仲間の一大事に喜んでる場合か。」
赤いベストのスポーツマンタイプの男と帽子をかぶったあご髭の男が、向いのカウンターに座った。高校生くらいだろうか。赤いベストの男が先輩らしい。
「警察は動いてないんすか。」
「一応、美鶴が黒沢さんにあたっているが、おおっぴらには手配できないからな。」
「まあ、そりゃそうですよね。」
平日の昼間なのだから高校生なら学校にいる時間だろう。警察とか、不穏なことを言っているが何かあったのだろうか。
それはそれとして、1人で待たせているアイナが気になるので早々に食べ終えて外に出る。
1階に降りると、驚いたことにアイナが何やら荷物を運んでいた。段ボールを3箱軽々と抱えて歩いている。
僕はあっけに取られて見送ったが、アイナが1階にある古書店に入っていったので、慌ててその後を追った。
レジカウンターの前で、どさりとその荷物を下ろす。
「こちらでよろしいでしょうか。」
カウンターの向こうで老夫婦が目を丸くしていた。
「すごい力だねえ。」
おばあさんが感嘆の声をあげる。
近づいて行って覗いてみると、段ボールの中には本がぎっしり詰まっている。
これは、このお年寄りには無理だろう。僕でも1箱運ぶのが限界だと思う。
「何しているの。」
僕はアイナに尋ねた。
「荷物を運ぶのが大変だったようなので、お手伝いしていたであります。」
アイナがこともなげに言う。
「いやあ、どうしたもんか困っておったんだ。親切に声をかけてもらってありがたかった。それにしてもやっぱり外人さんは力持ちだの。」
おじいさんがふぁっふぁっと笑った。
「わしも若い頃は、軽く1ダースは持って歩いたもんだが、さすがに老いぼれて無理ができなくなっての。」
「1ダース・・・一度に12箱運ぶというのはすごいであります。」
「おじいさん、また大げさなことを言って・・・驚いてるじゃありませんか。」
おばあさんがたしなめると、おじいさんはまた楽しそうに笑った。
「本当に助かったよ。お礼にこれを持っていきんさい。」
おじいさんがアイナに何かを持たせる。
「ほれ、そちらのお友達も。」
続いて、僕の方にもそれが差し出された。クリームパンだった。
「えっ、いえ、僕は何もしてませんから・・・。」
「いいから、いいから。」
そう言って無理やり菓子パンを持たされてしまった。
「それにしても、こちらの書店は
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