暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第3話(3/5)
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゃあ、早めに何とかしないとね。」
その時アイナが何か見つけたように、ぱっと目を向けた。。
視線の先を見ると、ちょうどスウェット姿のおばさんが白い犬を連れて公園に入ってくるところだった。
アイナがいきなりそちらに向かって歩き出す。つられて僕も後をついていった。
アイナは、おばさんの前まで行くと、突然「私が誰だかわかりますか?」と尋ねた。
おばさんがギョッとしたような表情を浮かべる。
(何を突然に・・・)と僕も焦った。
それもそのはず、アイナはおばさんに対してではなく、腰をかがめて犬に向かって尋ねているのだ。
「あ〜、いやあ、こ、この子の犬が迷子になってしまって、探してるんですよ〜。その・・・ちょうどこんな感じの白い犬で。」
僕は困惑したものの、アイナの奇行をフォローしようと必死になっておばさんに話しかけた。
「これはウチの犬よ。」
おばさんが少し気分を害した用につっけんどんに言う。人見知りの僕は、その冷たい視線にすっかりびびってしまった。
その間も、アイナは何やら犬に話しかけている。
「あ、はい。わかってます。さ・・・さあ、アイナ、犬に訊いても無駄だから他を探そうね。」
僕はごまかし笑いをしながらアイナの手を引くと、慌てて公園から連れ出した。
おばさんから見えないところまできて、思わずため息をつく。
「何してんの? 犬なんかに訊いてもダメだろう。」
そのままアパートの方に戻りつつ、僕は言った。
「白い犬に見覚えがある気がしたであります。でもあの犬の方は、私のことを知らないそうです。」
「へ?」
予想外の回答に立ち止まって振り向く。
「でも少し前に、同じような白い犬を連れた人間の子供が、私らしき人間のメスを探しているのに出会ったそうであります。」
(人間のメスって・・)と心の中でつっこむ。
「えーと、それは誰が言ってたの?」
「あの、犬の方です。」
「えー・・・犬の言葉がわかるの?」
「意思を伝え、相手の意図をくみ取ることはできるであります。」
(犬語翻訳機能付き? 戦闘用ロボットになんでバウリンガルが必要なんだ?)
僕は呆れてぽかんとした。
「犬を連れた子供がいたのは、こちらの方であります。」
アイナはそう言うと、僕の反応などお構いなしに、つないだ手をぐいぐい引いてアパートとは反対方向に歩き出した。
なんだかつないだ手を引っ張られるのがうれしくて、僕はそれ以上何も言わずに彼女に引かれていった。
それにしても、もしあの犬の言うことが本当だとしたら、誰かがアイナを探しているということになる。しかも探しているのは子供だという話だ。
(子供がなぜ戦闘用ロボットを探すのだろう?)
いくら考えても、どうにもつじつまが合わなかった。

アイナは、おばさんの連れていた犬に教えてもらった通りに進み、たどりつ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ