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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第3話(3/5)
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ったいが、悪目立ちすることはなさそうな姿になった。まだまだ日中は気温も高くて季節感が合っていないが、まあなんとかなるだろう。
二人でアパートから出ると、昨夜 彼女を見つけたゴミ収集所に向かう。ゴミはすでに回収されおり、カラス除けネットも巻き上げられていた。
「ここにゴミ袋がいっぱい置いてあって、その上に倒れていたんだよ。」
アイナがじっくりと周囲を見回す。もしかするとその眼には特殊なセンサーか何かがあって、僕には見えない痕跡を見ることができるのかもしれない。
子供の甲高い声が響いてきた。ゴミ捨て場の裏は少し広い公園になっている。大きな桜の木が何本かあり、春にはちょっとした花見スポットになっている。
遊具が並んでいる場所では小さな子供が何人か遊んでいて、そこから少し離れて、子供を見守る母親らしき女性が数名で話をしていた。
「何かわかる?」
「あちらが気になります。」
アイナが公園に入っていった。奥に並んだ大きな木に歩み寄ると上を指さす。
木のかなり高い位置にえぐれたような傷があった。どうやったらあんな場所に傷がつくのか見当もつかない。
それを見上げて首をかしげていると、今度は花壇に向かい、地面をほじって中から何かをつまみ上げる。
「それは何?」
「私の機銃の弾であります。昨夜、私はここで何者かと戦ったようです。」
「戦った・・・。」
そうだった。彼女は戦闘用のロボットだと言っていたじゃないか。
顔の汚れ、服の破損。何か事故にでもあったのかと思っていたが、もしかすると戦闘によるダメージが原因だったのだろうか。
しかしこんな住宅街の中にある公園で戦闘を行って、周りの民家に全く気づかれないなんてことが有り得るのだろうか。
「・・・いったい何と戦ったというの?」
「回答不能です。しかし私のエネルギー残量が極端に少なくなっていますので、かなり激しい戦闘だったと推測されます。そのとき敵から受けた攻撃により不具合を生じたようです。」
「なるほどね。それで、エネルギー残量が少ないっていうのは、大丈夫なの?」
「戦闘をせず、節約モードで活動すれば数日はもつと思われます。しかし、あまり残り少なくなると再起動に支障をきたす恐れがあります。」
「何と戦っているかわからないけれど、また戦闘になる可能性もあるのかな?」
「否定はできません。」
最悪、僕のアパートが襲撃される可能性もあるのかもしれない。しかも、彼女のエネルギー残量では、これ以上 戦闘を行えないらしい。
僕も巻き込まれる可能性が無いとは言えない。実は、思っていたより深刻な事態なのかもしれない。
それでも・・・僕は彼女のそばにいたかった。
戦闘にあまり実感がわかなかったということもあるが、彼女と話をすることが心地よくて、どうしても手放したくなくなっていた。
「そうか・・・じ
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