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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第2話(2/5)
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この部屋が安全と確認出来たら、ここで再起動すれば良いわけか。」
「はい。」
とりあえずの方向性は見えてきた。
彼女に何があってこのような不具合を生じたのかはわからない。顔の汚れや服の破損からして、何かの事故にあった可能性もある。それが原因で、作業中のパソコンの電源をいきなり引っこ抜いたような状況となり、とりあえず動けるようになったものの正常な稼働状態ではないらしい。復旧のためには再起動してみれば良いのだが、その為にはまず身の安全を確保する必要があるということだ。
つまり、再起動の間、僕が見ていてあげれば良いということなのだが、彼女からすれば僕が信用できるか、この部屋が安全な場所なのか、現状では判断できないというわけだ。
「わかったよ。それじゃあ、僕 と この部屋 が安全かどうか、気のすむまで確認してくれ。君が正常に復旧するまで、この部屋にいてくれてかまわない。」
「ご協力、感謝するであります。」
彼女は丁寧に頭を下げた。
彼女のために僕が配慮したような雰囲気になっているが、その実、僕はものすごくワクワクしていた。会社に入って以来、いや、これまでの人生において、こんなにワクワクしたことがあっただろうか。
冴えない容姿に低身長。スポーツも不得手。勉強もそこそこ。子供のころからコミュ障気味で、漫画やアニメやゲームだけを楽しみに生きてきた。友達もオタク仲間がほんの数名いるだけ。
そんな1人暮らしの男の部屋に、人外の美少女が転がり込んでくるなんて、まるっきり漫画みたいじゃないか。
この手のジャンルの漫画では、まさに定番のシチュエーションだ。
部屋にやってくるのは、宇宙人だったり、天使や妖精だったり、悪魔や妖怪だったり、そしてロボットだったりと、考えつく限り無数のバリエーションがある。
そして、そこからドキドキのラブコメ生活が展開していくんだ。
孤独なオタクにとって、それはまさに夢のようなシチュエーションなのだ。
そんなご都合主義の漫画みたいな体験ができるチャンスが、自分の身に訪れようとは思いもよらなかった。これでテンションが上がらない方がおかしい。
「そ、それじゃあ・・・それまで一緒にいるわけだから・・」
僕はまず自分の名前を名乗った。
「君の名前は・・・とりあえず・・・アイ・・・アイナということでいいかな。」
「はい、仮称アイナで了解しました。」
アイナ・・・それは僕がお気に入りのロボット少女の名だ。
本棚にはフィギュアだって飾っている。元はアダルトなノベルゲームの登場人物だ。このゲームには複数の女の子が登場し、選択肢によってルートが分岐して違う女の子を攻略することができる。その中の一人がアイナというロボット少女なのだ。
緑色の髪で耳にアンテナのついた可憐な姿をしている。ある日突然、どこからともなく主人公のところに届けられ
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